「三退」人数2億人に迫る 中国の激変は近い

2014/11/28 更新: 2014/11/28

【大紀元日本11月28日】11月16日、スロバキア共和国首都ブラチスラバで、ビロード革命25周年の記念式典が開かれた。スロバキアのキスカ大統領をはじめ、チェコのゼマン大統領、ハンガリーのヤーノシュ大統領、ポーランドのコモロフスキ大統領、ドイツのガウク大統領、ウクライナのポロシェンコ大統領が一堂に集まり、東ヨーロッパ共産党政権崩壊を象徴するこの日を祝った。

1989年11月17日、スロバキア共和国首都ブラチスラバで10万人以上の抗議デモが起き、以降、共産党政権の収束を求めるデモが毎日続いた。こうした状況の中、11月24日、当時のトップであるヤケシュ党総書記が辞任に追い込まれ、第一回目の多党選挙が行われた。同国で共産党政権が事実上崩壊し、民主国家への転換が平和的に実現した。

大規模な流血が起こらなかったことから、軽く柔らかなビロードの生地にたとえて、後にこの民主化運動はビロード革命と名付けられた。

ビロード革命は、東ヨーロッパ諸国の共産党政権が全面的な崩壊に向かう重要な節目である。その直前の同11月10日、ベルリンの壁の崩壊により、東ドイツの共産党政権が幕を閉じた。その直後の同12月、ルーマニアで共産党政権を倒す革命が起きた。一連の出来事により、東ヨーロッパの国々は40数年間続いた共産党統治の鎖から解放された。

そして、東ヨーロッパの激変は、共産主義が世界範囲で滅亡する序幕を開けた。2年後、旧ソ連の共産党独裁政権も解体した。一方、中国や北朝鮮、キューバ、ベトナム、ラオスなどで共産党政権はいまだに残存しており、中共政権はその絶対的主体である。中共が崩壊すれば、共産主義が全世界で完全に消えることになる。

多くの人々が、中国の激変、そして、中国人が中共の残酷な統治から完全に解放されることを切に願っている。実際には、十年前から水面下で変化はすでに起き始めた、いま、その臨界点がいよいよ顕著になっている。

大紀元時報(中国語電子版)が2004年11月19日から掲載した「九評共産党」(邦訳版あり)というシリーズ社説は、共産党は「天と地の道理に反し、人類と宇宙にも反する邪霊である」「極悪非道な邪教である」と全面かつ根本からその本質を解析した。それにより、中国国内では共産党とその関連組織(青年団、少先隊)から離脱する「三退ブーム」が沸き起こった。

2005年2月、「全世界脱党サービスセンター」が成立し、三退の受付窓口となった。2カ月あまりの間、同4月23日まで、軍人、知識人、学生、共産党幹部、華僑を含む国内外の中国人100万人以上がインターネット、電話、FAXなどで三退を表明した。

2014年11月17日まで、同センターの統計では、三退の総人数は1.839億人に達し、2億人の大台に迫っている。

現在、毎日の三退平均人数はおよそ11万人。その勢いが続けば、145日後の2015年4月12日ごろに2億人を超える見込みである。

中国の国内総人口は約13.6億人。三退総人数がいったん2億人を突破すれば、凄まじい心理的反応が起きるに違いない。この情報は中国国内各地で迅速に広がり、中共の得意技である情報封鎖は徐々に効かなくなり、「2億人以上が三退」は全社会が関心を持つ重要な話題になる。中共はこの「中国社会の公然の秘密」を封殺できなくなる。それにより、三退ブームがいっそう急ピッチに拡大し、中国の激変は避けられなくなり、中共の統治を終焉させる社会の大変革が近い将来に起きる。

これはいかなる人も逆転、阻止できない歴史の流れである。時がくれば、中国人の爆発寸前の民意は短期間で中共を完全に消滅させることになる。

新しい中国がもうすぐ誕生し、斬新の世界も徐々に現れ、真新しい時代の一ページが開かれる。

「九評共産党」の邦訳版はここをクリック

(翻訳・叶子)