香港紙「東方日報」は10月31日、河北省で先日行われた販売会に韓国IT大手サムスン電子が参加し、売上向上のために韓国役員が中国現地職員を率いて集団で土下座したと報じた。写真ではサムスン社員が集団で土下座し、頭をもっと下げるようにと従業員の頭を押す役員の姿も見られた。「東方日報」によると、情報の提供者はサムスンの製品「Galaxy Note7」の爆発による被害者だ。
サムスンの関係者は事後的な説明として、「韓国文化で土下座は最高の礼儀を意味」し、「相手に対し感謝の気持ちを伝え、相手を尊重する意味合いを持つ」と話した。土下座は爆発事故後も多くの注文を受け取ったことへの感謝の気持ちだという。同時に、土下座が中国では謝罪を意味するとは知らなかったと弁明した。
これに対し多くの中国ユーザーは怒りと疑問を禁じえず、「注文数を伸ばすためにサムスンが中国社員に土下座をさせたのではないか」「サムスンの社風がおかしい。人間の尊厳を無視している」と感情的なコメントが寄せられた。
土下座をする意味は韓国と中国とで確かに異なるかもしれない。だが、土下座をするほどの誠意を消費者と品質向上に向けることができなければ、真に消費者の信頼を取り戻すことはできないだろう。
(編集・文亮)
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