北京滞在中のジンバブエのチウェンガ副大統領兼保健相は27日、中共ウイルス(新型コロナ)感染症への感染が確認された。同氏が宿泊するホテルは閉鎖され、すべての宿泊客とホテル全従業員の約400人は21日間の集中隔離を求められた。感染が確認された同副大統領は中国製ワクチンの2回接種を完了している。
北京市保健当局の公式アカウントは、25日に訪中した外交関係者の感染が確認されたと報じた。感染者は指定病院へ移送され、滞在ホテルに関しては環境消毒を行い、関係者には隔離措置を講じると伝えた。
報道によると、今回の感染者が滞在したホテルは、北京協和医院から500メートルほど離れている5つ星の高級ホテル「レジェンデールホテル北京(北京励駿酒店)」だという。
ネットユーザーの投稿によれば、25日午前7時ごろ、救急車と保護服を着た職員の姿が見られたが、ホテル側は宿泊客に対して感染者の滞在を隠し、同日のチェックイン手続きなども正常に行われていた。しかし、午後9時になると、ホテルは封鎖され、出入りできなくなったという。
その後、全員がホテル内に閉じ込められ、PCR検査が行われた。その後、宿泊客全員とホテル全従業員の約400人は21日間の集中隔離を受けることになったという。
また別のネットユーザーによれば、今回感染が確認されたジンバブエの副大統領は、隔離される前まで北京協和医院で治療を受けていた。また、北京中心部に位置する繁華街「王府井」にある複数のレストランなどを訪れていたなどと明らかにした。
ジンバブエ副大統領はかつて、中国製ワクチンを高く評価し、自ら接種を受けていた。
中国メディアの報道によると、ジンバブエのチウェンガ副大統領は首都ハラレにあるウィルキンス病院で今年2月18日、3月18日と2回にわたり、中国が提供したワクチンを接種していたという。同氏は、ジンバブエで初めてワクチンを接種した人でもある。
接種後、同副大統領はメディアに向けて短いスピーチを行い、中国製ワクチンの安全性と信頼性を高く評価し、国民に積極的にワクチン接種するよう呼びかけていた。
ジンバブエ副大統領はこの6年来、慢性的な持病の治療のため、毎年北京協和医院を訪れている。今年、PCR検査の結果が出る前から、中国当局は彼の入国を許可した。
(翻訳編集・李凌)
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