米ネブラスカ州司法長官、ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンの処方認める 

2021/10/20 更新: 2021/10/20

米ネブラスカ州のダグ・ピーターソン司法長官は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の治療薬としてのヒドロキシクロロキンイベルメクチンを条件付きで認める方針を示した。長官は14日、これらの薬剤を適応外処方する医師に対し、インフォームド・コンセントを怠ったり不正行為を行わない限り、懲戒処分を求めないという意見書を発表した。

ピーターソン司法長官は州保健局のダネット・スミス最高経営責任者(CEO)にあてた意見書の中で、数十年前から使われている抗寄生虫薬イベルメクチンや、ドナルド・トランプ元大統領が中共ウイルスの予防薬として服用した抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンを処方する医療従事者に対して、法的措置を正当化するデータは見当たらないと述べた。

また意見書では、「医師によるこれらの早期治療を認めることで、医師は患者の命を救い、逼迫している医療システムを緩和する可能性のある他の手段を評価することができる」と強調した。入手した証拠から、ヒドロキシクロロキンやイベルメクチンは、一部の人には効果的な作用を働く可能性があると結論づけた。

イベルメクチンやヒドロキシクロロキンの処方については、賛否の意見が飛び交う。「フロントライン・COVID-19・クリティカルケア・アライアンス」と「ブリティッシュ・イベルメクチン・レコメンデーション・デベロップメント・グループ」は、中共ウイルスの治療薬として、イベルメクチンの適応外使用を強く求めてきた。

イベルメクチンによる中共ウイルスの治療に関する研究は、少なくとも63件あり、そのうち45件は査読付きだ。1月に学術雑誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された研究では、中共ウイルスの早期治療にヒドロキシクロロキンを使用することで、死亡率の低下に繋がったと発表した。

いっぽう、世界保健機関(WHO)は3月、ヒドロキシクロロキンを中共ウイルスの予防薬として使わないよう勧告。死亡や入院を防ぐ効果がない可能性が高いと強調し、副作用の危険性も示唆した。米国医師会や米国薬剤師会などは9月、臨床試験以外で中共ウイルスの予防薬や治療薬としてのイベルメクチンを使用することに強く反対する声明を発表した。

フェイスブックやユーチューブなどのビッグテックは、イベルメクチンの治療効果を提唱する医師グループの動画を削除している。

(翻訳編集・山中蓮夏)