米下院のスコット・ペリー(Scott Perry)議員は21日、米中国語テレビ放送「新唐人」に宛てた声明で、23年前に中国北京市で約1万人の法輪功学習者が行った平和的な集会は今も「世界中の何百万人もの人々に勇気を与え続けている」と述べた。
1999年4月25日、中国の伝統気功である法輪功の学習者らは中国の政治中枢「中南海」の近くにある陳情局に集まり、天津市警察に不当に拘束された学習者45人の解放を求め、法輪功学習者に対する理不尽な扱いを止めるよう陳情した。
ペリー議員は、この集会は「中国近代史上最大規模の平和的な抗議」とし、「この日の法輪功学習者の勇気は、中国共産党の弾圧の終焉を信じ、切望する世界中の何百万人もの人々に勇気を与え続けている」と称賛した。
法輪功は「真・善・忍」の理念に基づき、心身の健康と道徳の向上を目指す修煉法である。90年代に健康維持の効果の良さなどから中国国内で法輪功は高い人気を博した。99年には学習者の人数は約7000万人から1億人だったとみられる。
99年4月25日夜、不当に拘束された学習者が釈放された。朱鎔基首相(当時)が中南海の周りに集まった学習者に対して「自由に法輪功を修煉できる」と発言したのを受け、学習者は自宅に戻った。多くの学習者は問題は解決されたと考えたが、3カ月後、江沢民国家主席(当時)は法輪功学習者に対して全面的な弾圧政策を始めた。
ペリー議員は、中国共産党は「この政治と関係のない運動の高い人気を、党の支配を脅かすものとみなし始めた」と指摘し、「中国共産党が100年前に設立されてから、殺人を唱えるマルクス主義の推進に専念し、何千万人もの罪のない人々を死なせた」と非難した。
議員は、学習者に対して23年間も迫害政策を続ける中国共産党政権の元・現指導者や高官らを「不正を行う卑怯者(malfeasant cowards)」と表現した。
法輪大法情報センターがまとめた情報では、99年以降、何百万人もの学習者が留置場や強制労働収容所に拘禁されている。学習者らは虐待、拷問されるだけでなく、国家ぐるみの強制臓器収奪の対象となっている。
法輪功情報サイト「明慧網」によると、2021年、中国国内では少なくとも103人の学習者が迫害で死亡した。5886人が投獄され、1万527人が嫌がらせを受けた。
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