増え続ける奇妙な「性自認」(ジェンダー・アイデンティティー)の種類

2022/05/29 更新: 2022/07/11

先日、友人がある質問票を見せてくれた。LSAT(米ロースクール進学適性試験)を受験する際に、記入を求められるアンケートである。毎年10万人以上が受けるこの試験は、ロースクールへの入学に大きく影響する。

以下は、オンラインで受験申請を行う際に入力を求められる情報の一部だ。

性自認(該当するものを全て選択してください)

  • アジェンダー
  • アンドロジーン
  • デミジェンダー
  • ジェンダークィアまたは性別流動的
  • 男性
  • トランスジェンダーの男性
  • 非トランスジェンダーの男性
  • クエスチョニング(自身の性自認が分からない)
  • 女性
  • トランスジェンダーの女性
  • 非トランスジェンダーの女性
  • その他の性別カテゴリー/アイデンティティー(具体的に書いて下さい)
  • その他の性自認
  • 回答しない

このセクションについて、私には4つの質問がある。

第一に、言葉の意味が分からない。特にアジェンダー(agender)、アンドロジーン(androgyne)、デミジェンダー(demigender)を含む幾つかの単語は、調べないと分からない。

第二に、これが全部の性別なのか。グーグルで「性別の数」と検索すると、58種類のリストと、72種類のリストが表示される。どちらのリストが正しいのだろう。LSATの受験申請は、どれだけの性別を網羅するべきなのか。58種類と72 種類のリストを読み通し、足りない性別があったら私に教えてほしい。左派が狂気の「Woke」(社会正義に敏感な)運動を繰り広げる中、私は彼らの退廃と混乱に追いつくのに必死だ。心をオープンにし、積極的に新しい事を学ぼうとしているのだ。

第三に、なぜロースクールに出願する人が、このような個人情報を記入しなければならないのか。受験すること、あるいは有能な弁護士になることと、一体何の関係があるのか。答えは単純だ。これで受験者を差別するのである。

受験予約を担当する第三者団体は、おそらく受験者の略歴と性自認情報を志願先のロースクールに提供するだろう。もし受験者がキリスト教あるいはユダヤ教を信じる異性愛者で、なおかつ白人男性だった場合は、差別される可能性が高い。このアンケートは、差別の助長に効率的な手段である。

第四に、このような個人情報を要求する学校や仕事、団体、活動は他にどれだけあるのか。

これはアメリカ社会の隅々で導入されている偏見のよい例である。陰湿で過激なライフスタイルをよしとするバイアスがある。大きな政府が推進する社会主義と、Woke文化を掲げる左翼の影響は、アメリカの生活と文化の中に蔓延っている。

左翼は、あらゆる側面から人々に干渉する。個人的なことも、プライベートなことも、彼らにとって「よけいなお世話」なことは存在しない。新しい世界を作り上げ、それを国民に永続的に強制する。従って、彼らには全体主義が必要なのだ。

今回の性自認に関するアンケートは、左翼が押し付ける「Woke」文化と思想警察、そして広範に行われている差別の、ほんの一例である。

 

執筆者プロフィール

 ニュート・ギングリッチ (Newt Gingrich)

保守派の米政治家。共和党員。1995年~1999年まで米下院議長を務め、2012年大統領選に出馬した。

オリジナル記事:英文大紀元「Gender Identity: Total Confusion」より

(翻訳編集・郭丹丹)

 

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