法輪功情報サイト「明慧網」によると、中国四川省営山県の地裁の裁判官は県内に住む女性法輪功学習者に実刑判決を言い渡すために、女性の年齢を実際の年齢よりも5歳若く改ざんした。
営山県警察当局は昨年1月末、町で法輪功弾圧の真相を伝える女性住民の蔡沢芳さんを拘束した。同年4月、蔡さんは一時保釈されたが、10月に再び地裁の拘留場に拘禁された。地裁は今年2月、蔡さんに懲役1年6カ月と罰金3000元の実刑判決を言い渡した。公判を担当した裁判官は、判決書で蔡さんの年齢を80歳から75歳に改ざん。
中国政府が2011年2月25日に施行した刑法改正案は、75歳以上の年配者に対して減刑し、または執行猶予付きの判決を言い渡すと定める。
米国在住の元人権弁護士、呉紹平氏は、中国の司法機関が法輪功学習者の年齢を改ざんしたことは「証拠・事実のねつ造に当たる」と批判した。
同氏は「刑務所に入れるべきでない人を刑務所に入れるのは重大犯罪そのものだ。中国共産党政権は従来、法律を一党支配の道具として使っている」と大紀元に語った。
明慧網によると、四川省重慶市の女性法輪功学習者、陳貴芳さん(80)が20年9月17日に不当判決を受けた際も、地裁は陳さんの年齢を75歳に変えた。
また、陝西省西安市警察当局が今年5月、女性学習者の陳楚雲さん(82)を拘束した際、令状に陳さんの年齢を70歳と記した。
中国政府は法輪功学習者の年齢を改ざんしただけでなく、学歴なども恣意に改ざんしている。
広東省の広州珠玉タイヤ有限公司の上級エンジニアを務めた曽加庚さん(79、男性)は、工学系研究で中国トップクラスにある華南理工大学材料科学および工程学院の卒業生。21年7月、広州市海珠区の検察当局は曽さんに対する起訴状の中で、同氏の最終学歴を「中学校卒業」とした。
曽さんは懲役5年と罰金1万元の不当判決を受けた。
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