【プレミアム報道】精神科医、「性格障害の両親によるトランスジェンダー児童の急増」を警告

2023/12/08 更新: 2023/12/07

一部の専門家は「代理トランスハウゼン症候群」が、トランスジェンダーの子供の急増の一因となっている可能性があると指摘している。

「代理トランスハウゼン症候群」は公式に認められた精神疾患ではなく、「代理ミュンハウゼン症候群(MSBP)」に由来する用語だ。

MSBPとは、医療的児童虐待や他者に押し付けられた虚偽性障害とも呼ばれる精神疾患で、主に、自分が世話をしている子供や他人の病気を誇張したりでっち上げたりすることで、注目を集めようとする女性に見られる。

専門家はエポックタイムズ紙に、代理トランスハウゼンは社会に非常に現実的な影響を及ぼすと語った。

トランスジェンダーまたはノンバイナリーであることをカミングアウトした自分の子供について、有名セレブがますます脚光を浴びている。

5月に「Pride.com」に掲載された「トランス&ノンバイナリーであることを公表し、誇りに思う15人のセレブ」では、シャーデー氏、シャーリーズ・セロン氏、ジェニファー・ロペス氏などのハリウッドスターが生物学的性別を拒否する子供たちをサポートしていることを称賛している。

2023年6月25日、ニューヨークで開催されたニューヨーク・プライド・マーチに参加した少女。一部の精神科医によれば、性同一性障害には親の責任もある (Samira Bouaou/The Epoch Times)

トランスジェンダーやノンバイナリーの子供たちを宣伝するのは、有名人だけではない。

親たちは日常的にSNSに、子供たちの性別移行を応援したり、「トランスジェンダーの権利」を主張したりしている。さらには未成年者のトランスジェンダー施術を禁止する州を離れ、乳房切除手術や男子の性器除去など「ジェンダーを肯定するケア」 を許可する州に移住する親たちがニュース記事に取り上げられた。

生まれつきの性別と自分の性的アイデンティティが一致しないと感じる「性別違和」を抱える子供の増加や、複数のトランスジェンダーの子供を持つ家族の増加から、一部医療や精神衛生の専門家は、自己愛性人格障害などの精神病が関与しているのではないかと疑っている。

親が作った環境?

米国ワシントン州の小児科医エリカ・リー氏は「私は無条件性転換に反対しない」という立場を明らかにした。

リー医師は性別移行に反対しているわけではない。しかし患者の性別違和の原因が不明で、治療の予後も不確実な場合、病的な副作用を伴う治療を正当化してはいけないとの考えている。

統計によると、子供たちの性別違和感を治療せずに放っておくと、思春期が過ぎて自然に解決されることが多いことが分かった。また、性別違和感を経験すると感じた子供たちが同性愛者だった事例を示す研究も出てきた。

リー医師は、「今日、性医学はもはや現実に基づいていない。もうそれはイデオロギーに関するものだとし、「性別違和感治療は長期的に見ると暗い結果をもたらす」と指摘した。特に「性格障害を持つ親」という別の原因が作用している。

「一部の母親のナルシシズム(自己愛)に注目しなければならない」。リー医師によると、通常、トランスジェンダーの子供を持つ親は関心を受け、社会的に高い階層に上がるためにこのような関心を利用する可能性がある。このように考えているのはリー医師だけではない。

代理ミュンヒハウゼン症候群を持つ親は、米国内外のジェンダー・クリニックで働く内部関係者によって報告されている。リー医師によれば、この現象はパーソナリティ研究において “ダークトライアッド(悪質な3つの性格特性)”として知られているものと関連している。

代理トランスハウゼン症候群

2月、セントルイス小児病院ワシントン大学トランスジェンダーセンターの元ケースマネージャーであるジェイミー・リード氏は、両親が子供にホルモン治療を受けさせることに同意しない場合、クリニックがどのように家族を引き裂いたかについて説明した。

リード氏によると、両親のうちの1人が子供の医学的性転換に反対すると、クリニックの従業員はそのような親を「無知な人」または「家父長的問題を抱えた人」と言ったりした。

2022年9月18日、ボストンにあるボストン小児病院の外で、未成年者の「性別適合」治療と手術に反対するデモを行う活動家クリス・エルストン氏(左から2人目)は、支援者と抱き合う (Joseph Prezioso/AFP via Getty Images)

英国国民保健サービスデータによると、Tavistock and Portmanのジェンダー・クリニックが2022年までの2年間に、5歳未満の子供を約30人を治療した。そのうち半分ほどが4歳未満だった。

ポートマンクリニックで働いていた精神科専門のアズハキム博士は、現地メディアとのインタビューで「(医師として)代理トランスハウゼン症候群に該当する事例を懸念する」と発言した。

一例として、子供を失い、悲しみに沈んだ両親が二人目の子供を産む場合、一部は二人目の子供の性別を死亡した子供の性別に変えたい傾向があった。

ハキム博士は「ある男の子の両親は子供の頭にかつらをかぶせて女性の名前を付けて、子供に自分が本当の女の子だと信じさせようと誘導した」と話した。

英国政府は子供たちに性転換ホルモンと思春期ブロッカーを使用することを検討した。レビューの結果、その治療法が患者のためになるという確かな証拠は見つからなかった。

悪性自己愛

自己愛性人格障害を持つ人々は、過大妄想、他人の関心と称賛に対する過度の欲求、共感能力不足などの特徴を見せる。

著書『危険な自己愛』の著者であるサム・バクニン氏は、自分の子供がトランスジェンダーかもしれないという考えに抵抗する親は多い。しかし、子供がトランスジェンダーであることをカミングアウトすると、注目されることを喜ぶ親もいると述べた。

「トランスジェンダーの子供の親は特別でユニークな存在だ」、「それは一種のバッジのようだ」

自己愛を持つ両親は子供を「私への関心を引くための道具」と見ている。さらには「私の延長線であり一部」と見ることもある。

そして、こうしたナルシシストの両親の子供は、成長する過程で両親の意思に反しないように自分自身の行動を直す方法をほぼ本能的に習得する。子供たちが両親の誘導によって性転換を選ぶ理由だ。

医療従事者による搾取

オクラホマ州の精神科医ローレン・シュワルツ氏は、「死んだ子よりはトランスジェンダーの子でも(生きているのが)良くないのか」と話して両親を操る医療従事者を批判した。

性同一性障害の考えを推進する人々の主張の核心は、誰かが間違った身体に生まれてくる可能性があるということだ、とシュワルツ博士は言う。

「医学の世界では、特に精神衛生の世界では、そのようなことから始めるようなことはない。

問題はそれだけではない。シュワルツ医師は、子供たちのアイデンティティを生物学的な性ではないと診断することは、根本的に子供たちに有害であると批判した。これは子供たちが自分自身が誰であるかを感じる上で「間違っている」というシグナルを送り、混乱と不確実性、自分が正常ではないという考えを植え付けると指摘した。

バクニン氏は、親や医師が不十分な科学的研究と根拠に基づいて18歳未満の未成年者の人生を変える決定を下すように誘導する現実を「悲劇」と嘆いた。脳が完全に成熟する25歳までは、より慎重な方法でアプローチしなければならないという考えを示した。

Transgender-affirming children’s books in Irvine, Calif., on Aug. 30, 2022 (John Fredricks/The Epoch Times)

青少年には「アイデンティティの核心」というものはない。つまり、まだ自分が何者なのかわかっておらず、仲間や家族、教育によって変化している段階にいるのだ。

バクニン氏は、認知能力と行動を制御し、調整する執行機能を担う脳の部分が21歳以前までは完全に成熟していなと指摘した。

同氏は「思春期には何でも試すものだ」と述べ、「これに協力する者は犯罪者だ」と強調した。

驚くべきことに、トランスジェンダー処置とその結果について、公平で質の高い研究がなされていないことである。

バクニン氏は「思春期ブロッカーを投与され、トランスジェンダーになった子供を追跡調査した研究はひとつもない」と指摘した。

テキサス州を拠点に活動する米国のエポックタイムズ記者。州政治や選挙不正、失われつつある伝統的価値観の問題に焦点を当て執筆を行う。テキサス州、フロリダ州、コネチカット州の新聞社で調査記者として活動した経歴を持つ。1990年代には、プロテスタント系のセクト「ブランチ・ダビディアン」の指導者デビッド・コレシュについて暴いた一連の記事「罪深きメシア(The Sinful Messiah)」が、ピューリッツァー賞の調査報道部門で最終候補に選出された。
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