米国のリック・スコット上院議員は16日、中国産ニンニクが強制労働のもと人糞や下水で栽培されているとして、食品安全上の観点から中国産ニンニクの輸入を禁止する法案を発表した。
法案は生鮮、皮むき、冷凍、乾燥、ロースト、包装、エッセンシャルオイルの形態、その他の加工を問わず、いかなる中国産のニンニクも輸入を禁じる。
スコット氏は声明で「中国は安全でない商品を生産してきた実績があるため、米国の安全基準を満たすものであるという絶対的な確証が得られるまでは、中国産ニンニクの輸入を容認すべきでない」と強調した。
声明と共に掲載された動画では、中国での不衛生なニンニク栽培方法を指摘。「中国産ニンニクは人間の糞便や下水によって栽培され、後にこの不衛生な環境で生育したニンニクをより白くよりきれいに見えるように漂白している」と述べた。
また、ニンニクは中国共産党による強制労働のもと栽培されており、労働者たちは爪が剥がれ落ちるまでニンニクの皮を剥かされていると指摘した。
スコット氏は昨年12月にも、レモンド米商務長官に書簡を送り、国家安全保障や公衆衛生の観点から共産主義中国から輸入する全種類のニンニクが「米国に脅威をもたらす恐れがある」として、1962年貿易拡大法の第232条に基づき調査を行うよう求めていた。
中国は世界最大のニンニク生産国であり、輸出国。米国国際貿易委員会のデータによると、2021年には市場シェアの80%を占めていた。
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