トランプ前米大統領の陣営は6日にフロリダ州で開いた資金集め夕食会で5050万ドル(約76億円)を集めたと明らかにした。バイデン大統領が3月に集めた2600万ドルを大きく上回った。
夕食会を主催した著名投資家のジョン・ポールソン氏は「アメリカ史上最も成功した政治資金集めイベントだ」とエポックタイムズに語った。「1回の政治資金調達集会で史上最高の額を集めた。この圧倒的な支持はトランプ大統領と彼の政策に対する熱意を示している」。
夕食会は、フロリダ州パームビーチのポールソン氏の1億1千万ドルの邸宅で開催された。集会の共同議長には、ラスベガスを拠点とするビゲロー・エアロスペースの代表ロバート・ビゲロー氏や、金融サービス会社キャンター・フィッツジェラルドLPの会長兼CEOハワード・ラトニック氏、ウィン・リゾーツ株式会社の創設者スティーブ・ウィン氏などが名を連ねる。ウィン氏は、2017年から2018年まで共和党全国委員会(RNC)の財務委員長を務めた。
トランプ大統領は、メラニア夫人と共に出席。ポールソン氏のパートナー、アリーナ・デ・アルメイダ氏も参加したほか、共和党候補指名争いから撤退したティム・スコット上院議員や、ノースダコタ州知事ダグ・バーガム氏、実業家ビベック・ラマスワミ氏も姿を見せた。
募金イベントに向かう前、トランプ氏は「アメリカは世界中で笑いものにされているが、それをすぐに変えていく。(中略)我々はアメリカを再び偉大にするつもりだ」と強調した。
「選挙はこれまでにない最も重要な選挙になるだろう。11月5日は、私たちの国の歴史で最も重要な日として記憶される」と続けた。
ポールソン氏はイベント開催前、エポックタイムズに対し、トランプ氏の2024年再選支援のために4300万ドルの資金が既に集まっていると明かし「幅広い献金者の間で大規模な支援がある」と述べていた。
多くの裕福な共和党寄付者が、複数の民事・刑事訴訟、4月15日に始まるニューヨークの「口止め料」裁判にもかかわらず、トランプ氏を支持し続けている。
バイデン陣営は先に、3月28日にニューヨークで開催された5千人規模の豪華なイベントで2600万ドルを集めたことを大々的に発表し、これを史上最大の政治資金調達イベントと称した。このイベントには、ビル・クリントン元大統領や、バラク・オバマ元大統領、複数の音楽アーティスト、著名人が参加した。
共同資金調達契約に基づき、パームビーチの夕食会で集めた資金はトランプ陣営、セーブ・アメリカPAC、共和党全国委員会、各州の共和党に充てられる。
RNCのマイケル・ワットリー会長と共同会長のララ・トランプ氏は声明で「今回の夕食会の成功は、米国人が南部国境の開放や高騰するインフレ、治安を悪化させた移民犯罪危機まで、バイデン政権の失策にうんざりしていることを証明した」と述べた。
広告モニタリング会社AdImpactによると、2024年の選挙は史上最も高額になると予測されており、今年末までに政治広告に102億ドル以上が投じられる見込みだ。
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