5日、中国と接するロシアの極東都市であるハバロフスクで原因不明の放射能漏れがあり、ロシア政府は緊急事態宣言を発令していた。放射線の量は一時、正常値の35倍以上になっていた。ロシアと中国の国境沿いには35万人が住んでいるが、中国政府は現在これについては何の警告も発していない。
ロシアの公式メディア「タス通信」は、住宅から約2.5キロ離れた送電鉄塔付近で高い放射線量を検出したと伝えた。放射線源は「除去され保護容器に入れた」「放射性廃棄物保管施設に運ばれた」と報告している。負傷者や被曝者はおらず、「国民に健康への脅威はない」と付け加えた。現在、問題地域への立ち入りは制限されている。
ただ撮影された動画には、放射線防護マスクを着用した男性が放射線読み取り装置を持ち歩いている。暗闇の中「廃棄物捨て場」の上を歩くと急速に数値レベルが上昇するのが見える。放射線測定器は 0.45 マイクロシーベルトで警報が鳴るが、画面に表示される最高測定値は5.99マイクロシーベルトだ。
ロシア チャンネル24は、ハバロフスク市の線量計は、基準を1600倍以上超える放射線レベルを記録したと伝えた。この数値は発がんリスクやDNA損傷、子供の健康を脅かす。
また、この放射能漏れが中国との国境を越え、中国の都市にも影響を与えた可能性がある。しかし、処理水問題のときの「事実を歪曲」とは異なり、中国政府からの公式な警告や情報は発表されておらず、対応について不透明な状況が続いている。このような状況は、過去に北朝鮮が行った水中核実験でも見られた「聞こえないふり」の沈黙例と重なっている。
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