英国スナク首相ら要人、法輪大法デーに祝賀メッセージ

2024/05/13 更新: 2024/05/15

5月13日の「世界法輪大法デー」にあわせ、英国スナク首相を含む要人らは法輪功(法輪大法とも)の広がりを祝う祝賀メッセージを発表した。中国共産党による法輪功学習者への迫害についても深い懸念を示した。英国首相は昨年も書簡を送り、法輪功学習者による長年の努力を讃えた。

英国首相府は9日付の書簡で「英国政府は中国における法輪功学習者への迫害を深く憂慮しており、法輪功学習者が深刻な虐待を受けているという確かな証拠がある」と指摘。その上で「差別や暴力に晒されることなく信仰を実践し、変更し、共有する自由は、すべての人が享受すべき人権だ」と記した。

スコットランド国民党(SNP)外交政策報道官のブレンダン・オハラ議員は「中国(共産党)との貿易関係の悪化を恐れて、人権侵害に目をつぶるようなことがあってはならない」と強調。「信教の自由は基本的人権であり、国際社会はそれを守る責任がある。法輪功学習者らの窮状を再び議会で取り上げることを約束する」と述べた。

下院議員のエリー・リーブス氏は「中国当局による臓器狩りの実態について多くの証拠が示されている。英国政府は中国に説明を求め、世界保健機関(WHO)にも独立調査を求めるべきだ」と主張。「英国政府にこうした重大な人権侵害を看過せず、明確なメッセージを発するよう求め続ける」と語った。

英国では、2019年に臓器狩り問題を取り扱う人権裁判「中国民衆法廷」が開かれ、世間の注目を集めた。国会議員らは法廷が下した「いまなお臓器狩りは続いている」との裁定に注目し、中国の人権問題に関心を寄せてきた。

中国人権問題を長年調査してきたベネディクト・ロジャーズ氏は、「中国民衆法廷』が結論づけたように、法輪功学習者らは臓器狩りという蛮行の標的にされている」と指摘した。中国共産党の犯罪行為は1999年から続いているとし、「人道に対する罪」に相当すると強調した。

「この25年間、中国共産党政権は中国国内外で法輪功学習者らを逮捕し、殴打し、拷問し、投獄し、殺害してきた。多くの人々が馬三家のような強制労働収容所に送られ、虐待や拷問、強制労働に晒されている」

一方でロジャーズ氏は、法輪功学習者らとの交流を通じて「(彼らは)例外なく暖かく、寛大で、親切で、知的で、平和で、品位ある人間だと感じた」とし、「彼らは『真善忍』という価値観を威厳を持って体現している。これらは普遍的な価値観であり、すべての宗教や信条を持つ人々が採用し、実践すべき価値観なのだ」と述べた。

英国でもパレード

法輪功は今や113カ国・地域に伝わっており、5月13日の「世界法輪大法デー」を祝う祝賀行事は日本を含め世界各地で行われている。ロンドン市内では11日、法輪功学習者が盛大なパレードと集会を開催した。

ロンドンの中心街では、中国の伝統的な衣装で身を包んだ法輪功学習者らがマーチングバンド「天国楽団」とともに行進し、リージェントストリートやトラファルガー広場などの名所を練り歩いた。法輪功学習者のパレードは多くの関心を呼び、中国人留学生の中にはパレードを見て涙を流す人もいた。

パレード後にセント・マーティン広場で開かれた記者会見では、「欧州法輪功友の会」主席のジョン・ディー氏が登壇し、「法輪大法は数百万人に深い影響を与え、道徳性に貢献している」と語った。英国法輪大法佛学会代表のローズマリー・バイフィールド氏は「いつの日か人々は、今日(5月13日)が世界的に重要な記念日だと語るようになるだろう」と述べた。

法輪功の真相を伝えるブースでは、多くの市民が立ち止まって資料を見入り、中国共産党による迫害に反対する署名をした。現場を訪れた女性の校長は「中国共産党の迫害についての報道を読み、その恐ろしさに震撼した。法輪功の『真善忍』の価値観に大いに共感する」と話した。

大紀元日本 STAFF
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