今月7日、「6羽のペンギンの『身売り』」に関するトピックスが中国SNSのトレンド入りし、話題になった。
今回、身売りされそうになったペンギンたちは、浙江省杭州市にある「ペンギン・レストラン」の「売り(食用ではない)」で、とくに子連れ家族に人気があった。
だが、レストランの経営者は従業員給料をはじめ、各種支払いを滞納して夜逃げし、レストランは閉店に追い込まれてしまった。
経営者の名義下には差し押さえ可能な財産がなかったため、そこで給料をもらえなかった従業員たちはレストランで飼われている6羽のペンギンに対する「強制執行」を裁判所に申請したと中国メディアが報じている。
レストランが所在するショッピングモール側もテナント料や管理費、水道電気料金など合わせて20万元(約430万円)以上踏み倒されているため、ペンギンたちは生活エリアに対する電力の供給停止の事態に直面している。
いっぽう、ペンギンたちを所有する大連の海洋館側もレストランがレンタル料を70万元(約1500万円)以上も滞納しているため、ペンギンたちを取り戻したいがレストラン従業員たちがそれを許さないと困り果てていた。
そうして、ペンギンたちは経営者の「ツケ」を払わされそうになり、SNS上で話題になった。
「かわいそうなペンギンたち」
「芸を売りにきたのに、そのまま身売りされそうになった」
「足がもう少し長かったら、ペンギンたちも逃げていたのだろう」
世論がヒヤヒヤするこの局面は後に各方面による交渉の末、ペンギンたちは無事、海洋館に戻ることができた。
従業員の給料や各種支払いがどうなったかは不明だが、こうして一時ネットを騒がせた「ペンギンの身売り事件」は解決した。
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