第1四半期の自衛隊機緊急発進が大幅減少

2024/07/11 更新: 2024/07/11

2024年度第1四半期の自衛隊機緊急発進回数が前年同期比で大幅に減少した。また同じ期間、緊急発進は合計159回にとどまり、そのうち中国機が約66%、ロシア機が約33%を占めている。

2024年第1四半期の緊急発進の全体概観

防衛省によると、2024年4月1日から6月30日までの間に記録された緊急発進は159回と、前年の同期間の238回から大きく減少した。この減少は、中国機に対する緊急発進が105回から50回減少し、ロシア機に対しても20回の減少が見られるなど、各国機に対する対応の変化が明確である。

方面隊別の緊急発進回数と地域的特徴

緊急発進実施回数の地域差が顕著で、北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊、南西航空方面隊の4つの航空隊の中でも、特に南西航空方面隊が最も多い82回を記録した。この地域的な違いは、地政学的な緊張が高い地域において、軍事的活動が顕著であったことを反映している。

中国共産党とロシアの軍事機に対する対応の変化

中国共産党のWL-10型無人機の新たな活動や長距離飛行の確認、さらには東シナ海での活発な活動が注目されている。また、ロシアのTu-95爆撃機や戦闘機の特異な飛行パターンも公表され、これらの動きに対する日本の警戒態勢が強化されていることが示されている。

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