暗殺逃れたトランプ氏、神の守りに感謝 共和党政治家らも信仰の強さ語る

2024/07/15 更新: 2024/07/15

アメリカ前大統領ドナルド・トランプ氏が神の守護により、ペンシルベニア州での集会で暗殺を逃れたと発言した。共和党の複数の政治家もこの信仰を共有し、政治と信仰が交差するアメリカの現状を象徴している。トランプ氏は自らのソーシャルメディアで、神の介入に感謝の意を表明した。

トランプ氏は7月14日の日曜日、自身が立ち上げたソーシャルメディア「Truth Social(真実のソーシャル)」に、「不可能と思われる事態を神が食い止めた。私たちは恐れず、信仰を持って揺るがない決意で、悪に立ち向かっていく」と投稿している。

その後の投稿では、銃撃事件で命を落とした元消防士と他の2名の犠牲者の家族に対する哀悼の意を表明している。

「今こそ、これまで以上に団結し、真のアメリカ人らしい品格を示し、強い決意を持って悪に対抗することが大切だ」とトランプ氏は述べた。

共和党の複数の政治家たちも同じ考え

2024年の大統領選で副大統領候補としてトランプ氏と組む可能性が高いと見られるフロリダ州選出の共和党上院議員、マルコ・ルビオ氏は13日の夜、ソーシャルメディアXで「神がトランプ大統領をお守りになった」と投稿し、血の付いたトランプ氏の顔の写真と、空に向けて拳を挙げる写真を掲載している。

フロリダ州出身の共和党連邦下院議員、カルロス・アントニオ・ヒメネス氏も同意見で、フォックスニュースに「神の恩恵で、前大統領は大怪我をせずに済んだ」と語った。また、同州の連邦下院議員コリー・ミルズ氏は、「神の介入」と「神の保護」が暗殺を未然に防いだと明言している。

アメリカ下院議長マイク・ジョンソン氏は14日に「昨日、神がトランプ大統領を守った」と述べ、NBCニュースに対して、暗殺未遂事件を受けて政治家たちは言葉を慎むべきだとの見解を示している。

下院の多数党リーダー、スティーブ・スカリス氏は14日のフォックスニュースのインタビューで、「昨日はまさに奇跡が起こり、神の介在を感じた」と語り、2017年に議員らで行う野球イベントの練習中に銃撃された際の自身の体験を振り返った。「わずか1センチの違いで、今こうして話している内容も全く異なっていたでしょう」と彼は述べた。

現場の映像を見ると、集会でスピーチをしていたトランプ氏が、右耳の近くを撃たれる直前に、かすかに頭を傾けたことが分かる。ダン・パトリック副知事を含む共和党のメンバーたちは、トランプ氏のこの小さな頭の動きが彼の命を救ったかもしれないとし、「これは神の介入のおかげだ」との見方を示している。

パトリック副知事はソーシャルメディアに、「一瞬の頭の動き、あるいはプロンプターが盾となったことが、神の慈悲と恩恵によって、彼を危険から守った」と投稿している。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。