【更新】 FBI トランプ前大統領暗殺未遂の調査詳細を発表

2024/09/17 更新: 2024/10/31

9月16日、FBIシークレットサービスは、15日に発生したトランプ前大統領に対する暗殺未遂事件の調査の進展を更新した。FBIはこの調査の更新において5つの側面に焦点を当て、トランプ氏に対する明らかな暗殺の試みが「極めて深刻」であると述べた。

東部標準時間の16日午後、FBIマイアミ現地オフィス特捜部長ジェフリー・B・ヴェルトリ氏(Jeffrey B. Veltri)は記者会見で、FBIが犯行の動機に関する答えを提供する決意であると述べた。

16日、当局は容疑者ライアン・ウェズリー・ラウスが重罪犯としての期間中に銃を所持し、シリアルナンバーの消去された銃を持っていたとして、2つの罪で起訴したと発表した。ラウス容疑者は同日午前にフロリダ州西パームビーチの連邦裁判所に初めて出廷し、拘留聴聞会は23日に予定されており、彼は引き続き拘留されることになった。

容疑者は約12時間待ち伏せしていた?

16日に発表された起訴状によると、ラウス容疑者の携帯電話の位置情報データは、彼が日曜日に発見された場所の近くに約12時間滞在していた可能性があることを示している。

FBIの特別捜査官は、法廷に提出した初期調査の結果、法執行機関が携帯会社T-Mobileから取得した携帯電話の位置情報データによれば、ラウス容疑者は現地時間の日曜日、午前1時59分頃から午後1時31分まで、特勤局の捜査官が彼を最初に発見した地域の近くで活動していたと述べている。

ラウス容疑者に関するさらなる詳細も次々と明らかになっている。

シークレットサービスの代理局長ロナルド・ロウ氏は16日、前大統領に対する安全レベルについての弁護を行った。これは、明らかに2度目の暗殺未遂が発生したため、シークレットサービスがトランプ氏を十分に保護できるかどうかに新たな疑問を投げかけている。

司法長官メリック・ガーランド氏は16日の声明で、「すべての利用可能なリソースを活用して」この明らかな暗殺未遂事件を調査することを約束した。

以下はFBIとシークレットサービスによる事件調査の更新に関する5つの要点である:

1. 嫌疑者は他の人と共に行動していたのか?

FBIは現時点で嫌疑者が他の人と共に行動していた証拠はないと発表した。

また、FBIのヴェルトリ氏は、ラウス容疑者がトランプ氏に対する明らかな暗殺企図を単独で行ったのかどうかを引き続き調査していると述べた。「私たちの調査がこの点を明らかにします」とヴェルトリ氏は16日の記者会見で語り、「現在、彼が他の人と共に行動していたという情報はありません」と付け加えた。

2. 嫌疑者はトランプ氏やシークレットサービスの特別警護官に発砲しなかった

シークレットサービスの代理局長ロナルド・ロウ氏は、ラウス容疑者が日曜日に特別警護官に逮捕された際、トランプ氏を見ていなかったと述べた。その時、ラウス容疑者はゴルフ場のフェンスの外側にいた。

ロウ氏は、「トランプ前大統領が5番ホールを通過し、コースを横切り、6番ホールの視界から外れた際、6番ホールのエリアを見ていた特別警護官が、容疑者がライフルのようなものを持っているのを見て、すぐに発砲しました」と説明した。

さらにロウ氏は、「容疑者は前大統領を見ていなかったため、現場から逃げました。彼は私たち特別警護官に向かって発砲もしませんでした」と続けた。

ロウ氏によれば、容疑者は車で現場から逃げ、目撃者によって発見され、マーチン郡保安官事務所が後に、その車両を停止させ、容疑者を拘留したという。

3. 容疑者はどのようにトランプ前大統領の行動を知ったのか

現在、ラウス容疑者がトランプ氏がゴルフ場に行くことを、どのように知ったのかは不明だという。

現場で、記者の質問に答えたロウ氏は、トランプ氏が週末、彼のゴルフ場に現れたことは秘密であったと述べた。また、彼はこの旅行が、トランプ氏のスケジュールには含まれていなかったと指摘した。

容疑者が事前にトランプ氏がそこにいることを知っていた兆候があるかどうか尋ねられた際、ロウ氏は「私が知っている限り、これは積極的な調査であり、私はこの件についての詳細を提供できません」と付け加えた。

ロウ氏は、バイデン大統領が大統領候補者を保護するために「そのための予算を増やす」ように指示したことを称賛した。彼によると、これらの追加予算は昨日から配置されており、狙撃手、反監視、ドローン、突撃隊に対する対策が含まれている。特別警護官たちの高い警戒心と迅速な行動は「教科書的なものでした」とロウ氏は評価した。

4. 容疑者とウクライナの関係を調査中

FBI現地の特捜部長ヴェルトリ氏は、現在ラウス容疑者が、アフガニスタンの兵士をロシアに対抗させるために、ウクライナで募集しているという報道に、対処していると述べた。「私たちはメディアの報道と(ラウス容疑者の)公の声明を確認しています。彼はアフガニスタンの兵士や他の人々をウクライナのために戦うように募集したいと述べています」と彼は述べた。

「FBIは複数の企業に対して、容疑者の電話番号やソーシャルメディアアカウントの提出を求めるリクエストをいくつか出しました」とヴェルトリ氏は続けた。

5. FBIの特別捜査官が、ハワイで容疑者の家族や友人に尋問

ヴェルトリ氏は調査の詳細を提供し、捜査官たちが「積極的に協力し、捜索令状を求めて実行している」と述べた。彼の話によると、これまでの捜索でビデオ機器、携帯電話、車両、その他の電子機器が押収されたとのことである。

ヴェルトリ氏はさらに、「多くの尋問が行われている」と述べ、フロリダの目撃者やハワイにいる容疑者の友人や家族が、その対象に含まれていると説明した。

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