岩屋外相宿舎侵入の女性 参院宿舎も訪問か

2025/02/07 更新: 2025/02/07

2025年2月7日、参議院議院運営委員会理事会で、1月に発生した岩屋毅外務大臣の衆院議員宿舎侵入事件に関連し、同一人物とみられる女性が参議院の2つの議員宿舎も訪問していた事実が明らかになった。参議院の宿舎管理の担当者の説明によると、千代田区の麹町議員宿舎と清水谷議員宿舎で「外務省の宿舎か」と質問したという。

参議院議院運営委員長の牧野京夫氏は7日、記者団に対し「侵入女性は参院宿舎2カ所を訪問し『ここは外務省の宿舎ですか』と確認していた」と説明した。宿舎職員が「違う」と回答したため、その場で退去したという。参院の宿舎管理規則では、訪問者が来た際は「議員本人への確認を徹底している」とし「同様の侵入事案は起きていない」と強調した。

今回の問題は、1月30日に岩屋外相が赤坂の衆院議員宿舎に帰宅した際、面識のない女性が居室に侵入していた事案が発端だ。岩屋氏は記者会見で「事実だが、被害はなかった」と認め、警備強化を要請していた。週刊誌報道によれば、女性は岩屋氏の不在中に無施錠の部屋へ侵入し、帰国後の鉢合わせを経て警察に確保されたとされる。

6日の予算委で、岩屋氏は侵入者を「精神的に不安定だった」と説明し、盗聴器の有無について「心配ない」と答弁している。

大紀元エポックタイムズジャパン記者。主に軍事・防衛、安全保障関係を担当。その他、政治・経済・社会など幅広く執筆。
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