トランプ氏 テスラ新車購入を表明 反マスク運動は「急進左翼が結託」

2025/03/12 更新: 2025/03/12

トランプ米大統領は11日、株価が急落した電気自動車(EV)大手の米テスラへの支援およびイーロン・マスク氏への信頼を表すため、「私は新品のテスラ車を買うつもりだ」と表明した。

自身のSNSトゥルース・ソーシャルに「イーロン・マスクは、わが国を助けるために『身命を賭けて』いる。彼は素晴らしい仕事をしている」と述べ、マスク氏を擁護した。

米政府効率化省のトップを務めるマスク氏が政府機関の規模縮小や連邦職員の大幅削減などを行っていることに対し、権限を乱用しているとしてテスラ販売店の前でマスク氏への抗議活動が頻発。テスラ車に落書きしたり、テスラの充電スタンドに放火するなど抗議も過激化している。

全米各地から欧州にまでテスラの不買運動が拡大し、テスラの株価は大幅な下落を記録している。

こうした事態に対し、トランプ氏は「急進左翼の狂信者たちは、彼らがよくやるように、違法かつ結託してボイコット(不買運動)しようとしている。イーロンを攻撃し、イーロンの支持するものすべてに危害を加えようとしている」と厳しく批判した。

また、「彼らは2024年の大統領選で私にそれをしようとした」とも述べ、選挙介入の可能性も提起した。

これを受け、マスク氏はXで「ありがとうございます。大統領」と謝意を示した。

ホワイトハウスの前で、記者団に応対するトランプ米大統領と米政府効率化省を率いるイーロン・マスク氏(Mandel Ngan/AFP/Getty Images)
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