中国河北省三河市で、行政当局が突如、商業施設の看板における「赤・黒・青」色の使用を禁止し、緑色だけの使用に統一しようと、強制していたことがわかった。
対象には、病院マークの「赤十字」までも含まれており、現地の児童病院の「赤十字」は「緑十字」に塗り替えらた。「おそらく世界を見渡してもここでしか見られない珍景だ」とネットでも話題になった。
ほかには、赤の看板が目印の人気飲料チェーン「蜜雪冰城」も看板の色を緑へと変えさせられた。

この事態に市民は混乱し、不満の声も広がった。
一部店主は「赤地の看板だったのに、当局によって勝手に緑に貼り替えられた」と憤慨し、なぜこのような命令が出されたのか? 背景には、上層部の「紅色忌避」や「風水思想」の影響があるのではないかと、一部専門家は指摘する。
この件がSNS上で話題になると、批判を受けた市当局は、対応を一部修正し、4月11日には「蜜雪冰城」の看板だけが再び赤に戻されたが、他の店舗は未だ緑のままだ。
同様の「色統一」は、過去にも上海や河北省滄州などでも行われたことがあり、こうした権力の濫用による一方的な政策が、市民生活に不安と混乱をもたらしている。

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