エプスタインは自殺 顧客リストは存在せず 米司法省・FBIが発表

2025/07/08 更新: 2025/07/08

ジェフリー・エプスタインは自殺し、「顧客リスト」は存在しなかったと、米司法省(DOJ)と連邦捜査局(FBI)が発表した。

7月7日、両機関はエプスタイン事件に関連する追加資料を今後公開しない旨のメモを発表した。

「透明性への取り組みの一環として、司法省および連邦捜査局は、ジェフリー・エプスタインに関する捜査資料の徹底的な見直しを行った」と、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官が確認したメモで述べられている。

調査によれば、エプスタインは2019年8月、裁判を待つ間に独房で自殺した。この結論は当時の検死結果とも一致している。

「エプスタインが自殺したという結論は、死亡時にエプスタインが収容されていた特別拘禁ユニット(SHU)の共用エリアのビデオ映像によっても裏付けられている」とメモには記されている。

調査では、エプスタインが性的人身売買活動の一環として顧客リストを保持していなかったことも明らかになった。

さらに、エプスタインが個人を脅迫していた証拠もないとメモは述べている。

それにもかかわらず、調査によれば、エプスタインは「1,000人以上の被害者に危害を加え」、それぞれが「固有のトラウマを負った」とされている。

「調査が徹底したものであることを保証するため、FBIはデータベース、ハードドライブ、ネットワークドライブのデジタル検索だけでなく、捜査班のオフィスや施錠されたキャビネット、机、クローゼット、その他関連資料が保管されている可能性のある場所の物理的検索も行った」とメモには記されている。

「これらの検索により、300ギガバイト以上のデータや物的証拠など、膨大な資料が発見された」

エプスタインに関連するファイルには、未成年とみられる人物の映像や違法な児童性虐待の資料、その他のポルノ画像が含まれていた。これらのファイルは、被害者のプライバシーを守るために慎重に調査された。また、ほとんどのファイルは外部に公開されず、厳重に保管されている。

仮にエプスタインが裁判にかけられていたとしても、これらの資料のうちごく一部しか公表されなかっただろう。ファイルが封印されているのは、被害者を守るためであり、違法行為に関与していると疑われる「関係者」や「第三者」を新たに公表するためではない、ということがメモで説明されている。

司法長官就任当時、パム・ボンディ氏は、エプスタイン事件における透明性を約束した。「この司法省は、トランプ大統領の透明性への公約を実行し、ジェフリー・エプスタインとその共謀者による忌まわしい行為のベールを剥がしている」と、ボンディ氏は最初のファイル公開時の2月に述べた。

「FBIは新たな時代に突入している――それは誠実さ、説明責任、そして揺るぎない正義の追求によって特徴づけられるだろう」「隠蔽も、紛失した文書も、見落としも一切ない。過去も現在も、これに反する者は迅速に追及される。
もし抜け穴があれば、我々はそれを見つけ出す。記録が隠されていれば、必ず発見する。そして、発見したすべてを司法省に提出し、米国民に対して完全に評価し、透明性をもって公表する」と、FBI長官カッシュ・パテルは当時述べた。
 

大紀元のワシントン特派員。 ワシントン政治を中心に、政治とスポーツ、スポーツと文化の交差点についても取材・報道を行っている。 過去には、Mediaiteのライターや、Jewish News Syndicateのワシントン特派員を務めた。 また、The Washington Examinerにも寄稿したことある。 ジョージ・ワシントン大学卒業。
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