中国 大型連休のたびに繰り返される悲劇

連休明け、職場が消えた 社長は夜逃げ、給料は未払い【動画あり】=中国

2026/10/08 更新: 2026/10/08

中国では大型連休のたびに、信じがたい光景が繰り返される。

休み明けに出勤すると、工場はもぬけの殻。機械も作業台もなくなり、残されているのは散乱するごみや不要物ばかり。経営者まで姿を消している。

仕事を失うだけでもつらいのに、何か月も支払われていない給料まで取り戻せなくなる。いつかは払ってもらえると信じて働いてきた人々にとって、最後の望みまで断たれかねない事態だ。

今年10月の大型連休も例外ではなかった。中国のSNSには、経営者の夜逃げや、設備が運び出された工場の動画が相次いで投稿された。

本紙記者も、金属・プラスチック工場や靴工場など、さまざまな職場で働く労働者やその家族に直接取材した。

実際に各地で、数か月分の給料が支払われないまま経営者が姿を消したり、給料を求める従業員が飛び降りをほのめかして抗議したりする事態が起きていた。設備を持ち逃げされないよう、連休中の1週間、工場を見張り続けた夫婦もいた。

連休明けは「仕事に戻るのが憂うつ」という人も多いだろう。しかし、中国では戻る職場があるだけでも幸せだと感じる人も少なくない。仕事があることも、働いた分の給料がもらえることも、もはや当たり前ではない。そんな状況が何年も続いている。

 

(2026年10月の大型連休中に経営者が姿を消し、設備が運び出され、不要な物やごみが散乱する、もぬけの殻となった工場内部)

 

(2026年10月の大型連休中に経営者が設備を運び出して姿を消し、もぬけの殻となった中国の工場内部)。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国