中国 知らぬ間に商品を宣伝

顔も声も盗まれた! 中国女優を襲うAI詐欺

2026/10/19 更新: 2026/10/19

スマホを開いたら、自分そっくりの人物が勝手に商品を売っている。顔も声もそっくり。もちろん、そんな宣伝をした覚えなどない。そんな恐ろしいことが、中国で実際に起きている。

中国の女優、呉越(ウー・ユエ)さんは10月18日、自分の顔と声をAIで無断再現され、化粧品のネット販売に悪用されていたことを明らかにした。

問題の動画では、まるで呉さんが商品を推薦しているかのように見せかけ、「妊婦でも使える」などと宣伝していた。

呉さんは「何人からお金をだまし取ったのか。全額返してほしい。あまりにも悪質だ」と怒りをあらわにした。騒動後、問題のアカウントは名前を変え、投稿をすべて削除したとみられる。

被害は呉さんだけではない。

別の女優、温崢嶸(ウェン・ジョンロン)さんも、深夜にスマホを見ていたところ、なんと「自分自身がライブ配信している」のを発見した。もちろん、本人はそんな配信はしていない。

驚いて偽の配信に入り、「あなたが温崢嶸なら、私は誰なの?」と問い詰めたところ、逆にブロックされてしまったという。温さんは「今では自分が自分であることを証明するのも難しい」と嘆いた。

かつて詐欺師は、有名人の写真を無断で使って人をだました。今ではAIを使えば、顔だけでなく声まで再現し、まるでその有名人が商品を推薦しているかのように見せかけることができる。

もはや画面に映る顔も、聞こえてくる声も、本物である保証にはならない時代になっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国