テスラ「空飛ぶ車」に中国でも注目 人民日報が論評も冷ややかな声相次ぐ

2026/10/22 更新: 2026/10/22

米電気自動車(EV)メーカー、テスラがこのほど、次世代スポーツカー「ロードスター」の新型車で、逆さまの状態で走行する技術や短時間の飛行などの新技術を披露し、大きな注目を集めた。

これに対し、中国共産党機関紙『人民日報』は、中国自動車産業の優位性を宣伝する文章を掲載し、テスラの新技術がもたらした衝撃を和らげようとしたが、多くのネットユーザーから冷ややかな声が出た。

テスラはこのほど、米テキサス州で新型電動スーパーカー「ロードスター(ロケット版)」を披露した。会場では、逆さまの状態で走行するほか、車両を飛び越えるように短時間飛行し、空中で回転するデモンストレーションを行った。同モデルのロードスターは、2028年に生産を開始する計画だ。

「ロードスター」の登場とデモンストレーションは中国のインターネット上で大きな反響を呼び、話題となった。

テスラが飛行する車を披露したことをめぐる議論を受け、中国共産党機関紙『人民日報』は10月21日、「テスラは『飛べる』が、我々は引き離されたのか」と題する論評記事を掲載した。

記事は、テスラが披露した技術について、冷気推進システムによって短時間の浮上や空中での回転を実現するものだと説明する一方、法規制、安全認証、実際の応用には依然として不確定な要素があると主張した。また、テスラが公表した量産計画についても、今後の検証が必要だとした。

記事はまた、中国の自動車産業に対するテスラの上海工場の貢献や、テスラがもたらした「ナマズ効果(異質なものが外から入ってくると全体の活力が高まること)」は中国の自動車メーカーに革新の加速を促した点を認めている。

同時に、中国自動車メーカーがすでに収めた成果を重点的に宣伝。BYDの最高速度記録、CATLの超急速充電対応バッテリー、ファーウェイなどの企業による自動運転支援技術を列挙し、中国の自動車産業は電動化とスマート化の分野で競争力を備えていると主張した。

しかし、人民日報が記事を掲載すると、コメント欄には冷ややかな声が相次いだ。

あるネットユーザーは、「人民日報の鋭い論評とは、他人の良いところは一言も取り上げず、自分たちの悪いところは一言も語らないということだ」と述べた。

技術革新と産業競争の関係については、「テスラが技術を公開しなければ、中国のEVはこれほど速く発展できただろうか」と疑問を投げかけるユーザーもいた。

さらに、「コメント欄を閉鎖し忘れたこと自体が奇跡だ」という声もあった。

李淨
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