中国 朝は付き添い、夜は監督役

中国の学校、朝7時から親も「登校」

2026/10/24 更新: 2026/10/22

「巻死了(ジュアン・スー・ラ、競争が激しすぎて、もうやってられない)!」

今の中国でよく聞かれる言葉だ。中国では、周囲に負けまいと誰もが必死に頑張り、競争が際限なく激しくなることを「巻(ジュアン)」と呼ぶ。

「この業界までこんなに競争が激しいのか」といった嘆きも、SNSではおなじみだ。

就職も商売も、そして教育も。今や子供だけでなく、親までその競争に巻き込まれている。

10月19日、中国山東省の小学校とされる映像がSNSに投稿された。朝7時、子供たちが教室で教科書を音読する横に、保護者がずらりと立っている。投稿者によると、学校から親も付き添うよう求められたという。

ネット上では「子供だけでなく、親の私までうつになりそうだ」といった悲鳴が上がった。子供のためとはいえ、親の負担が大きすぎる。

さらに湖北省武漢市の中学校では、親が夜7時40分から9時まで交代で教室に入り、生徒の自習を監督する当番表が公開された。親はスマホの使用を禁じられ、生徒のトイレや規律違反まで記録するよう求められていたという。

学校側は「保護者の参加は任意で、強制ではない」と説明する一方、「今はどこもこんな状況だから、どうしようもない」とも語った。

近年、中国では教育競争の過熱が深刻化し、子供たちは強い学習ストレスにさらされている。うつ病など心の不調を抱える生徒や、自ら命を絶つ痛ましい事例も報じられている。

学校が学習指導や生徒管理の負担を保護者に求めることで、仕事と子育ての両立に苦しむ親たちの不満も高まっている。

こうした教育環境から逃れようと、子供を海外に送り出す中国人家庭も少なくない。

中国から日本に移ったある生徒は、中国では朝6時に起き、宿題が深夜まで終わらないこともあったが、日本では夜9時に眠れるようになり、自由な時間も増え、勉強の負担も軽くなったと喜んでいる。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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