中国 預金を奪われた男の恐ろしい告白

中国「配達した食事に毒を盛った」SNSに衝撃告白

2026/11/03 更新: 2026/11/03

配達された食事や飲み物に、猛毒が盛られていたかもしれない。中国のSNSで、そんなぞっとするような動画が出回っている。

動画の投稿者は、河南省で起きた銀行預金の凍結問題の被害者とされる。ある日突然理由もなく、預金を引き出せなくなり、生活のためにフードデリバリーの配達員になったという。

ところが、この人物は、配達する食事や飲み物に毒を混ぜていると自ら主張している。

その人物が投稿したとされる動画には、注射器で液体を吸い取る様子が映り、「7000食以上に毒を混ぜた」「配達員になって913日目」などの字幕が付けられている。こうした動画が繰り返し投稿されていた。

使われたとされるのは、猛毒の除草剤「パラコート」。人体に入ると肺や腎臓などに深刻な障害を引き起こし、命を奪うこともある。特効薬もない。

ネット上に出回る投毒を自称する動画を、まるで裏付けるかのように、医療関係者を名乗る人物からも「パラコート中毒患者が急増している」「病院から口止めされている」との告発がSNSに投稿された。

もし事実なら、すでに多くの人が被害に遭っている可能性がある。

しかし、この重大な疑惑について、当局が本格的な捜査に乗り出したという情報や、事件の全容を説明する公式発表は確認できていない。

ネット上には、当局が動けない理由を指摘する動画まで登場した。その主張によれば、投毒疑惑を大々的に調査すれば、消費者がパニックに陥り、巨大なデリバリー業界が打撃を受ける。配達員の仕事が減り、失業者がさらに増えることを恐れて、当局は沈黙しているという。

もちろん、これも確認された事実ではない。投毒を自称する動画、医療関係者の告発、当局の沈黙をめぐる憶測。情報は錯綜し、どこまでが本当なのか分からない。

すべてが作り話であれば、それに越したことはない。しかし、もし一部でも事実なら、あまりにも恐ろしい。

何より恐ろしいのは、社会への不満や怒りが、何の罪もない人々に向けられることだ。

もし今回の疑惑が事実なら、銀行に預けたお金を失った被害者が、今度は無関係な人々を被害者にしていることになる。

そんな連鎖が現実に起きているとすれば、中国社会は、いつ、どこで、誰の怒りが爆発し、何の罪もない誰が犠牲になるか分からない。そんな恐ろしい社会になりつつあるのだろうか。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国