民主党はこれまでに共和党から上院の6議席を奪い、過半数となる51議席を確保した。10選挙区ではまだ当落が判明していない。
【11月3日、米メーン州バンゴー】米民主党は11月3日の選挙で、上院の過半数を奪還した。
民主党はノースカロライナ、サウスカロライナ、テキサス、オハイオ、アイオワ、カンザスの6州で共和党から議席を奪った。過半数の確保には、共和党から4議席を奪う必要があった。
開票日の夜、最初に当落が判明したのはノースカロライナ州だった。民主党のロイ・クーパー前州知事が、共和党全国委員会のマイケル・ワットリー前委員長を破った。
サウスカロライナ州では、民主党候補で小児科医のアニー・アンドルーズ氏が、共和党現職のダーライン・グラム上院議員を破った。グラム氏は、兄のリンゼー・グラム前上院議員(共和党、同州選出)が今年死去した後、その議席を引き継いでいた。
カンザス州では、民主党候補で牧師のアダム・ハミルトン氏が、共和党現職のロジャー・マーシャル上院議員を破った。同州から民主党の上院議員が選出されるのは94年ぶりである。
最大の番狂わせはテキサス州だった。民主党のジェームズ・タラリコ州下院議員が、共和党のケン・パクストン州司法長官を破った。同州から民主党の上院議員が選出されるのは、1971年から1993年まで在任したロイド・ベンツェン氏以来となる。
オハイオ州では、シェロッド・ブラウン前上院議員が共和党現職のジョン・ハステッド氏を破り、上院に復帰する。ブラウン氏は、J・D・ヴァンス副大統領が上院議員として務めるはずだった任期の残り2年を務める。
アイオワ州では、共和党のジョニ・アーンスト上院議員の議席をめぐり、民主党のジョシュ・テュレク州下院議員が共和党のアシュリー・ヒンソン連邦下院議員を破った。同州選出の民主党上院議員は、2015年に引退したトム・ハーキン氏が最後だった。
投票日までの数か月間、接戦とみられていた上院の主要選挙区の多くで、世論調査は民主党優勢を示していた。例えば、共和党のトム・ティリス上院議員の後任を選ぶノースカロライナ州の選挙は、民主党やや優勢へと情勢評価が見直された。
こうした動きを受け、民主党が2024年の選挙で失った上院の過半数を奪還するとの見方が強まっていた。
民主党が上下両院で最後に過半数を握っていたのは、ジョー・バイデン政権の前半である。
民主党が上院で明確な過半数を確保すれば、歳出をめぐる共和党やトランプ政権との交渉で、民主党の発言力は強まる。
その場合、今後指名される可能性のある連邦最高裁判事候補を含め、トランプ大統領が指名する人事の多くは、場合によっては全てが、承認を得る上で乗り越えがたい壁に直面する可能性がある。
一方、民主党の上院議員の中には、ペンシルベニア州選出のジョン・フェッターマン氏を筆頭に、共和党や現政権に同調する票を投じることもある議員がいる。
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