中国 そこまで管理する必要が? 大学の監視体制に疑問

顔を上げた割合まで監視? 中国名門大学のAI教室が物議

2026/11/07 更新: 2026/11/07

授業中、学生が何人顔を上げているか。何人が前列に座っているか。誰が遅刻したか。スマホを見ている学生は何人いるか。さらには、教師がどんな言葉を使ったかまで分析する。

中国の名門・南京大学で、授業中の学生や教員の行動をカメラで捉え、AIで細かく分析する監視システムが物議を醸している。

その実態について、中国メディア「封面新聞」などが報じた。

特に驚くのが「抬頭率(たいとうりつ)」と呼ばれる数値だ。授業中に顔を上げている学生の割合をAIが計算する仕組みで、例えば100人中60人が顔を上げていれば60%と表示される。教員の発言内容などを分析する機能も報じられている。

南京大学は約7億円を投じてシステムを整備。仙林キャンパスの113教室などの設備を更新し、顔の検出や出席状況、授業中の行動を分析する機能を導入したとされる。

一体、大学は何のためにそこまで監視するのか。

大学側が掲げるのは「教育の質の向上」だ。学生の出席状況や授業中の様子をデータで把握し、授業改善や管理の効率化に役立てる狙いがある。

しかし、顔を上げていれば真剣に勉強しているのか。下を向いてノートを取っていたら不真面目なのか。前列に座れば学力が上がるのか。

学生からは、顔の情報などが学校や技術企業に渡ることへの不安が上がり、ネット上でも「まるで刑務所」「教育を改善せず、監視ばかり」と批判が相次いだ。

こうした騒動を受け、南京大学は11月4日、現在は顔を上げている割合を集計しておらず、無断で顔認識も行わないと説明。出席率を成績に直接反映するとの情報も否定した。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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