授業中、学生が何人顔を上げているか。何人が前列に座っているか。誰が遅刻したか。スマホを見ている学生は何人いるか。さらには、教師がどんな言葉を使ったかまで分析する。
中国の名門・南京大学で、授業中の学生や教員の行動をカメラで捉え、AIで細かく分析する監視システムが物議を醸している。
その実態について、中国メディア「封面新聞」などが報じた。
特に驚くのが「抬頭率(たいとうりつ)」と呼ばれる数値だ。授業中に顔を上げている学生の割合をAIが計算する仕組みで、例えば100人中60人が顔を上げていれば60%と表示される。教員の発言内容などを分析する機能も報じられている。
南京大学は約7億円を投じてシステムを整備。仙林キャンパスの113教室などの設備を更新し、顔の検出や出席状況、授業中の行動を分析する機能を導入したとされる。
一体、大学は何のためにそこまで監視するのか。
大学側が掲げるのは「教育の質の向上」だ。学生の出席状況や授業中の様子をデータで把握し、授業改善や管理の効率化に役立てる狙いがある。
しかし、顔を上げていれば真剣に勉強しているのか。下を向いてノートを取っていたら不真面目なのか。前列に座れば学力が上がるのか。
学生からは、顔の情報などが学校や技術企業に渡ることへの不安が上がり、ネット上でも「まるで刑務所」「教育を改善せず、監視ばかり」と批判が相次いだ。
こうした騒動を受け、南京大学は11月4日、現在は顔を上げている割合を集計しておらず、無断で顔認識も行わないと説明。出席率を成績に直接反映するとの情報も否定した。
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