中国建築上の十の奇跡(六)―北京の故宮(紫禁城)
世界最大規模かつ最も完璧に保存されている宮殿建築群―故宮(紫禁城)
中国建築上の十の奇跡(五)―秦始皇帝陵
周王朝以来、全て王朝の君主は「天子」と尊称されています。「天子」本来の意味は君主が天の子であり、天命により君主に人間の権威を付与することです。始皇帝以来、歴代の君主は皇帝と呼ばれ、天子も併用されています。秦始皇帝陵と明の成祖・永楽帝の紫禁城は雄大で美しくて、その上、迫力もあり、天子の尊威を表しています。また、文化上、美術上においても、千古不易の名作となっています。この二つの傑作は「天人合一」の意に従っています。
天文観測で部下の災難を予知した永楽帝
古代の中国人は天文現象の理論を信じています。皇帝に情報の参考を提供するため、朝廷では天文現象の変化を報告する「欽天監」 (きんてんかん)などの専門役人がいました。皇帝の中には、自ら天文理論を学ぶ者もあり、永楽帝(えいらくてい)がその一人でした。