米司法省、対北朝鮮制裁違反で中国女性富豪らを起訴
米司法省は23日、北朝鮮の核兵器やミサイルの研究開発にほう助し、米政府と国連の経済制裁に違反したなどとして、中国の「丹東鴻祥実業有限公司(以下、丹東鴻祥)」と同社創業者である女性富豪の馬暁紅氏ら4人を起訴したと発表した。
北核開発支援で拘束中の女性経営者、中国当局が容疑を明言せず=米メディア
中国当局はこのほど、北朝鮮への核兵器関係物資を密輸したとして拘束中の遼寧省貿易企業女性創業者、馬暁紅氏(45)について、あらためて「経済犯罪容疑」で捜査中と公表した。しかし、当局は馬氏の北朝鮮核開発への直接関与の事実などをまだ把握していないとした。米紙・ニューヨークタイムズ中国語電子版が伝えた。
北朝鮮、FRBから90億円の不正引き出し 中国共産党が共謀か
2016年2月、サイバー犯罪者がニューヨーク連邦準備銀行(FRB)のバングラデシュ中央銀行口座から不正送金を行い、被害総額は8100万ドル(90億円)に上った。この事件に関し、北朝鮮が首謀ではないかと米国政府関係者は考えている。一方で、中国問題に詳しいゴードン・G. チャン氏は、中国が北朝鮮の共謀者であることを指摘した。
北朝鮮のマネーロンダリングを手伝う中国企業、大量破壊兵器の拡散に関わりか
米国政府は9月26日、中国遼寧省丹東市の会社、「遼寧鴻祥実業発展有限公司」(以下、鴻祥)と創業者の馬暁紅氏ら4人に対して、米国と国連の制裁対象となっている北朝鮮の朝鮮光鮮(クァンソン)銀行に代わって大量破壊兵器の拡散に関わるマネーロンダリング(資金洗浄)を行っていたとして、刑事訴訟すると発表した。
北朝鮮へ核開発資材を密輸 中国の貿易会社会長を逮捕
中国企業、遼寧鴻祥実業発展有限公司(以下は鴻祥)の馬暁紅会長は、北朝鮮に核兵器とミサイル開発に必要な資材や物品を密輸した容疑で、9月初め、中国当局に逮捕されていた。馬氏は当局の取り調べに対して、遼寧省丹東市の一部の官員が密輸に関与していたと供述した。9月21日韓国の「ディリーNK」が報じた。