【大紀元日本5月26日】四川省地震局によると、25日午後4時21分に青川県一帯でマグニチュード6・4の余震が発生した。7万戸を超す家屋が倒壊した。この余震は北京でも感じられたという。広元市抗震救災指揮部職員の話では、青川県で発生した余震で同市では1人が死亡、260人が負傷しており、そのうち24人は重体だという。
同時に余震は広元市の道路の一部を再び寸断し、多くの家屋が倒壊した。情報では、死者は家屋の倒壊によるという。また、落石による負傷者も多いという。
青川県県委員会宣伝部職員の話では、この余震による青川の負傷者は159人、そのうち17人が重傷だという。
中新ネットによると、余震発生時、成都でははっきりと揺れ続けているのが一分以上感じられ、綿陽市でも強い揺れを感じ、人々は建物の中から飛び出してきたという。一部の家屋から瓦がおち、12日の大地震で倒れなかった家屋も明らかに傾き住むことは出来なくなった。
被災地の人々は比較的落ち着いてはいるが、緊張した状況が戻ってきた感じだ。青川県36の郷鎮のうち34ヶ所はすでに局部で通信が回復しているが、すべての関連情報を受け取るのに2時間前後を要した。
また、擂鼓鎮ではヘリコプターの駐機場付近で強い余震を感じ、自動車も左右に揺れるほどであった。時間にして30秒ほどだったという。成都では基本的に状況は安定している。
綿陽市でも強い揺れを感じ、人々は建物の中から飛び出してきたが、余震後室内に戻っていったという。江油市の建物も10秒以上揺れていた。北川県の都市出口でも揺れを感じたが、通信にはほとんど問題が起こらず午後に一時途切れた程度であったという。
唐家山堰塞湖の水位はすでに700m上昇しており、この余震でさらに危険な状態になったと言えるだろう。
現在、余震により現地では通信に重大な問題が発生しており、電話がかかりにくくなっている。地面が揺れていたので、余震当時、平屋を建設していた現場作業員もヘルメットをかぶっていた。市区に通じる道路にはまだ問題は出ていないようだ。
25日24時の時点で中国が発表した四川省大地震による死傷者は、死者62664人、負傷者358816人、行方不明者23775人。政府はこの地震による死者は8万人を超えると見ている。
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