【大紀元日本6月25日】河南省平頂山市で21日早朝、炭鉱の爆発事故が発生した。作業員47人が死亡、5人が行方不明となっている。26人は救出されたが、うち6人は全身やけどの重傷を負った。
中国国内メディアの報道にによると、爆発があったのは、平頂山市衛東区の興東第二炭鉱。火薬倉庫が爆発したとみられる。同炭鉱の年間の石炭採掘量は6万トンだったが、後に年間9万トンに引き上げられた。
地元政府の公表によると、同炭鉱の採掘許可証の有効期限は6月6日までで、地元政府は7日から、同炭鉱への電力供給をいったん止めたが、炭鉱主が勝手に電力を復旧させて、採掘作業を再開したという。
地元政府は同事故に関する記者会見で、監督責任の不行き届きとして、区長など4人の幹部の懲戒免職を公表した。
事故発生後、炎天下で従業員の家族らは、身内の安否を確認しようと炭鉱の門外に集まった。大勢の警備員が秩序維持に当たったが、泣き声、叫び声で現場は非常に混乱していたもよう。
救出活動はすでに打ち切られた。
泣き崩れる遺族(大紀元)
平頂山市は河南省中南部に位置、中国の主要な石炭生産地である。去年9月、同市新華区の「新華第四炭鉱」でも、ガス爆発事故が発生、従業員76人が死亡した。
中国政府の公表によれば、去年1年間、中国国内で2631人の労働者が炭鉱事故で死亡した。一方、AFP通信の報道は、独立系の労働者団体の統計情報を引用、多くの炭鉱事故が公表されていないため、実際の死亡者数はこの数値を遥かに上回ると報じた。
(翻訳編集・叶子)
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