【大紀元日本3月12日】11日午後に起きた東北関東大地震は、仙台や福島、宮城県を中心に死者数が増加し、1000人を超える見通しとなった。また被害の激しい東北地方では、地震観測点などの計測機器が停電などで断線し、地震情報把握が困難になっているという。
宮城県警によると、仙台市若林区荒浜の路上では、津波で溺死したとされる200人から300人の遺体が見つかった。福島県では老人ホームが倒壊するなどして32人が死亡、岩手県でも津波などに巻き込まれた57人が死亡した。
気象庁によると、東北地方を中心に、地震観測点などの計測機器が断線のため、破損した。地震の観測データが必要となる緊急地震速報について、気象庁火山部管理課は「東北地方では発表されない可能性がある」とした。これにより、東北地方の地震データによる被害状況把握が困難になりそうだ。
政府の地震調査委員会は、大地震の震源域は東北岩手県沖から関東茨城県沖まで長きに渡り連動しているため被害が広い、と解説した。地震の大きさに驚きを隠せない横山博文地震津波監視課長は、「破壊された断層の長さは、岩手県沖から福島県沖にかけて南北約400キロ、東西約200キロに及んだとみられる」との見解を示した。
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