【大紀元日本4月15日】英国在住の中国出身の外科医エンバー・トーティ(Enver Thoti)氏はこのほど、18年前に中国で死刑囚の臓器を生体から摘出したことを英メディアに語った。同氏は今月、スコットランド議会でも関連内容を証言する予定。英紙「デイリー・レコード」が伝えた。
ウイグル族出身のトーティ氏(50)は1995年6月当時、中国の北西部で外科医として勤務しており、院外の緊急手術を支援するよう要請されたが、現地に到着すると、驚くべきことにすでに死刑囚10人の刑が執行された後であったという。
武装警察にある男の前に連れて行かれると、男の体から大量の出血があった。トーテイ氏は、「彼は右胸を撃ち抜かれていたが、まだ息がありました。しかし私はこの男から肝臓と腎臓を摘出するよう命じられました。しかも素早くやれ、麻酔は使うな、と言われたのです」「この男は銃で撃たれていたのですが、医学的には私が殺したのも同然でした。残念でたまりません」と取材でこう語った。
本人の同意なしに臓器を摘出することは違法行為であるが、共産党政権下の中国では、これまでに多数の人を殺害し、その肝臓と腎臓を摘出して不法に売買したと同紙は報じた。
同氏は1999年、英国に亡命し、3年後に難民として保護された。「ここに来て初めてあの手術の意味が分かった」と同氏は話す。
これらの「生体臓器狩り」の対象は、ウイグル族、チベット族、法輪功学習者などである。これまでにすくなくとも6万5000人の法輪功学習者が臓器を摘出され死亡したと伝えられている。
カナダのデビッド・マタス弁護士とデビッド・キルガー元国会議員との共著「戦慄の臓器狩り(bloody harvest)」は、今でも行われている法輪功学習者からの臓器摘出の内幕を赤裸々に暴露したものである。両氏は、トーティ氏とともにスコットランド議会での公聴会で証言する。
キルガー氏は、「法輪功の臓器は高値で売買されている。臓器移植を待っている外国人に売られている場合もある」と指摘した。
スコットランド議員のボブ・ドリス氏は、中国で行われている臓器狩りは規模が驚くべきものであり、マタス氏やキルガー氏のような専門家が真相をもっと暴露すべきだとの認識を示した。
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