【大紀元日本7月1日】最新の研究によると、中国の首都・北京は2000年から2009年までの10年間で道路や建物などインフラを含めた都市規模が4倍になったことが明らかになった。この影響で、滞留する風の流れは気温の上昇や大気汚染の深刻化に繋がったという。
米スタンフォード大学マーク・ジェイコブソン氏と、NASA研究開発機関であるジェット推進研究所の共同研究では、衛星写真を分析して北京の急速な拡大を指摘した。10年間で冬季の気温は3~4度上昇し、風は毎秒1~3メートル減速したという。同研究では、都市内の産業や人口が排出する汚染要因は含まれていない。
ジェイコブソン氏は、北京の空気は滞留し、地熱は下がらず、冷却できないという。また土や植物が少ないため乾燥していると指摘。熱と停滞した空気は都市上空のオゾン層を汚染していると述べた。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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