大気汚染の改善が見られない中国では、良い空気の環境で新年を迎えたいと願う海外旅行者が増加している。中国オンライン大手旅会社Ctripが行った「スモッグ避難ツアーランキング」アンケート調査では、「スモッグ避難」「肺をきれいに洗う(肺洗)」「森林」などのネット検索キーワードが倍増したと報告している。
アンケート調査によると、中国人が考える最もきれいな空気を持つ場所はセーシェル(セーシェル共和国、インド洋に浮かぶ115の島からなる国家、モルディブ、アイスランド、南極だった。また、タイのプーケット、バリ島、韓国の済州島、中国の海南島が人気旅行先だ。
中国人はきれいな空気に飢えている。質問の「今一番したいこと」について、北京の住民は「スモッグから逃れられる場所へ行きたい」となっている。
昨年12月から現在まで、深刻な大気汚染の影響で北京など62の都市が警報を発令し、25の都市が4段階で最も厳しい「赤色警報」を発令した。
世界保健機関(WHO)は健康に害を及ぼさないPM2.5の値が、1立方メートル当たり25マイクログラムであるのに対して、今月北京天安門広場でのPM2.5値が1立方メートル当たり475マイクログラムに達している。
(翻訳編集・豊山)
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