香港で現地時間20日午後、香港司法当局が2014年民主化を求める大規模なデモを主導した元学生リーダーを含む16人に対して実刑判決を下したことに抗議して、約10万人の市民がデモを行った。
「香港衆志」や「民間人権陣線」など4つの政治政党と民主派団体がデモを主催した。最高気温34.7℃の炎天下に、多くの市民が湾仔区の修頓遊楽場に集まった。市民らは修頓遊楽場から終審法院(最高裁)まで、約3時間行進した。その後、一部の市民は終審法院の前で開かれた集会にも参加した。
香港高等法院(高裁)の上訴法廷は17日、「雨傘運動」の元学生リーダーの黄之鋒氏ら3人に対して、違法集会や扇動などの罪で6カ月から8カ月の実刑判決を言い渡した。
また上訴法廷は15日、14年に香港政府が策定した中国本土と接する新界地区再開発計画に反対し、同計画の立法を阻止するために立法会(議会)に入り込んだ13人の市民に対して、8カ月から13カ月の禁錮刑を言い渡した。
香港市民は、元学生リーダーら16人を香港が中国に返還された20年来「最初の政治犯」と見なした中国当局の圧政に怒りをあらわにした。
20日のデモでは幼い子供を連れて参加した若い夫婦も多くみられ、各年齢層の市民が参加した。市民らは「子供たちに希望を返せ!香港の良心犯を支援せよ!」などのスローガンを叫びながら行進した。
元学生リーダーの羅冠聡氏の母親もデモに参加した。
デモ主催側によると、約11万人以上の市民が参加した。また香港メディアによると、今回は約14万人の市民が抗議活動に加わり、14年「雨傘運動」以降最大規模の民主化デモとなった。
(翻訳編集・張哲)
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