中国人民銀行(中央銀行)が発表した中国の10月のマネーサプライM2伸び率は前年比で8.8%となった。1996年集計開始以来の最低数値となった。9月の伸び率は11.6%だった。
また、新規人民元建て融資は6632億元で、事前予想の7830億元から大幅に減少し、昨年10月以降の低水準となった。10月の社会融資総量は1兆0400億元で、9月の1兆8200億元から減少した。
ロイター通信やブルームバーグなど複数のメディアは、10月中国金融統計が落ち込んだ主因は、中国当局が掲げた不動産価格抑制政策やデレバレッジ(債務削減)に伴う与信縮小にあると指摘した。
市場関係者は、中国当局は今後も金融的引き締め方針を継続していくため、中国のM2伸び率など金融統計も低水準で推移すると観測している。この影響で、中国の実体経済において資金がひっ迫し、経済全体がさらなる圧力に直面し、経済成長率も一段と低下するとみられる。
(翻訳編集・張哲)
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