衆参ダブル選、頭の片隅にもない=安倍首相

2018/12/30 更新: 2018/12/30

[東京 30日 ロイター] – 安倍晋三首相は30日放送のラジオ日本の番組に出演し、2019年に衆参ダブル選を実施する可能性について「頭の片隅にもない」と否定した。北方領土返還後に米軍基地を置かないようロシア側が求めていることについては、トランプ米大統領から了解は得られていないとも述べた。

安倍首相はダブル選の可能性を問われ、「これまでも平和安全法制や消費税の使い道の見直しによる教育無償化など、国論を二分するような改革について国政選挙を通じて信を問うことで実現し、民主主義のダイナミズムを身をもって感じることができた」と述べた。その上で「衆院解散は頭の片隅にもない。来年は皇位の継承や20カ国・地域(G20)サミット、消費税引き上げもあり、こうしたことで頭がいっぱいだ」と述べた。

<北方領土返還後に米軍基地配備しないこと、トランプ大統領からの了解「ない」>

北方領土返還後に米軍基地を配備しないようロシア側が求めている点について、トランプ米大統領から既に了解を得ているのでは、との質問に対しては「それはない」と否定した。

北方領土の2島先行返還が世論調査で一定の支持を得ている背景については「島に既にロシア人が住んでおり、島の帰属を変えることの困難さが理解されているのではないか」との見方を示した。

<ポスト安倍候補「スポットライト当たっている人以外にも」>

ポスト安倍候補については「自民党は多士済々。(候補として)今スポットライトが当たっている人が何人かいるが、それ以外にも地道に一生懸命やっている人がいる」と指摘。「地方にもキラリと光る、三重県の鈴木英敬知事や福岡市の高島宗一郎市長など国政で即戦力となる人がたくさんいる」と語った。

(竹本能文)

Reuters
関連特集: 国際