北朝鮮、米韓演習中止求める 金氏「新型兵器」実験を視察=KCNA

2019/08/12 更新: 2019/08/12

[ソウル 11日 ロイター] – 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は11日、金正恩朝鮮労働党委員長が10日に新型兵器の実験に立ち会ったと報じた。また、米韓軍事演習への反発から南北対話の可能性を否定する北朝鮮外務省高官の談話を伝えた。

北朝鮮は10日、短距離弾道ミサイルとみられる2発の飛翔体を同国東部沿岸から日本海に向けて再び発射した。

米韓は10日、コンピューターを使ったシミュレーションを中心とした小規模の演習を10日間の日程で開始した。

KCNAは、北朝鮮の地形に適した新たな「飛翔体」が開発されたと指摘した。

ジェームズ・マーティン・センターのミサイル専門家はKCNAが公開した写真について、詳しい分析が必要とした上で、新型の短距離弾道ミサイルのようだとの見方を示した。

KCNAはこれとは別に、米韓が「攻撃的な性質」を持つ軍事演習をやめない限り、南北間協議は行わないとする外務省米国担当局長Kwon Jong Gun氏の談話を伝えた。

KCNAによると、同氏は「軍事演習は明らかにわれわれを敵と想定している」とし、「そのような軍事演習をやめるか、もしくは誠意ある説明を行うまで、南北間の接触自体難しいと考えるべきだ」との考えを示した。

また、韓国が北朝鮮にミサイル試射の停止を求めるのは「ばかげている」とし、「米国大統領でさえ、(われわれの実験を)多くの国が実施している小規模なミサイル実験とし、主権国家としての自衛権を事実上認める発言をしている」と主張した。

Reuters
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