[香港 11日 ロイター] – 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案への反対をきっかけとした香港の抗議デモは11日も行われ、警察とデモ隊が衝突した。週末のデモは今回で10週連続となった。
警察は催涙ガスや警棒を使ってデモ隊の強制排除を強めている。
一方のデモ隊は、場所を変えて各地で抗議活動を行う戦略に乗り出している。一時は火炎瓶を投げつける場面もあった。
香港政府はデモを「違法集会」と非難し、火炎瓶によって警察官が負傷したと明らかにした。
政府報道官は「続いている大規模かつ違法で暴力的なこれらの行為には、もはや決まった時間や場所はない」とし、一般市民から日常生活を送る権利を奪っていると非難した。
当局者は経済への打撃も強調し始めている。
警察はこれまでに600人以上を逮捕しているが、デモ隊側の要求は林鄭月娥・行政長官の辞任や民主化に広がっている。林鄭行政長官は11日、学生を前に行った演説で「今後はより忍耐強く、さまざまな立場の人の意見に耳を傾ける」と述べた。
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