4月9日に発射された中国のロケット「長征3B」は、打ち上げてから数十秒後、爆発して落下した。中国の宇宙事業の失敗はこの1カ月内で2回目。中国メディアが報じた。
報道によると、9日午後7時46分に四川省の西昌衛星発射センターから長征3Bは発射された。ロケットは、インドネシアの広帯域および放送通信のための次世代衛星「パラパN1」(別名ヌサンタラ・ドュア2、Nusantara Dua2)を乗せていたが、この打ち上げ失敗により、消失したという。
新華社通信によれば、中国国有企業・中国航空宇宙が製造した長征3Bは3段式で、第1段と第2段は順調に作動したが、第3段に不具合が発生した。原因は調査中だという。長征ロケットは3月16日にも、海南文昌宇宙発射場から発射されたが、異常が発生し、失敗した。
中国のソーシャルメディア・微博(ウェイボー)で回覧されている動画には、ロケットが打ち上げられた後の数十秒間を映している。
東京から南へ約2500キロ離れた米領の島グアムでは9日夜、正体不明の光る飛行体が確認されている。グアム当局が公開したビデオには、空を横切って燃え散る飛行体を映している。グアム国土安全省は10日、この飛行体は、中国からの打ち上げに「関連している可能性が高い」と発表した。
(翻訳編集・佐渡道世)
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