[東京 2日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は2日午後の会見で、中国の習近平国家主席の国賓としての訪日は、新型コロナウイルスの感染防止対策に集中するため、具体的な日程調整をする段階ではないとの見解を改めて示した。
加藤官房長官は「現在は新型コロナ対応に集中すべき時であり、具体的な日程調整をする段階ではない」と語った。
また、対中政策のスタンスに関する質問には「中国との間にはさまざまな懸案が存在している」と指摘。ハイレベルでの対話の機会も活用しながら、中国側の「具体的な行動を強く求めていく」とした。
一方、海外に出国する日本人に対して新型コロナワクチンを接種した証明書(ワクチンパスポート)を政府が7月下旬に発行を始めるとしていたが、同証明書の国内での活用に関しては「ワクチン接種の強制や接種していない人への不当な扱いは適切ではなく、国内での使用はこうしたことを踏まえて検討する必要がある」と指摘。国内での活用には否定的な見解を示した。
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