英国のコンサルティング会社、ヘンリー・アンド・パートナーズ社が7日、ビザなしで渡航できる国や地域の数で比較した「ヘンリーパスポート指数」を発表した。日本は4年連続で首位だった。台湾は前回から順位を上げ、31位となった。
同社は国際航空運送協会(IATA)から提供されたデータに基づき、199カ国のパスポートと227カ所の渡航先を対象として調査が行われた。これは査証制度に変更があるたびに更新される。
昨年と比較すると、上位10カ国の顔ぶれは変動ない。日本は193カ国でビザなし、または到着ビザで入国でき、トップを維持した。2位がシンガポール(192カ国)、3位が韓国とドイツ(191カ国)と続いた。
アジアを除くと上位10位はほぼ欧米諸国のパスポートで占められ、米国とイギリス(187カ国)が7位。カナダとオーストラリアが9位にランクインした。
台湾は蔡英文政権以降、中国共産党からの国際的な圧力が強まり、現在は外交締結国が14カ国となっている。しかし、IATAによると、台湾のパスポート保有者は現在、モーリシャスやセントルシアと並ぶ146カ国・地域でビザなし、または入国ビザの免除を受けることができる。これは、78位(78カ国)の中国と大きな差がある。
混乱が続く香港だが18位につけており、依然として強力なパスポートと評価された。マカオは32位(145カ国)となった。
しかし、各国で中共ウイルス(新型コロナウイルス)対策として入国制限が行われているため、2021年第1四半期の国際的な人口移動は、パンデミック発生前の水準のわずか12%だった。そのため、一位の日本も現在渡航できるのは80カ国にとどまり、現状はランキングに反映されていない。
(翻訳編集・蓮夏)
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