[ワシントン 2日 ロイター] – 米連邦最高裁は1日、妊娠6週目以降の中絶を禁じたテキサス州の法律に対する差し止め請求を退けた。同法は同日施行され、大半の中絶が禁止される見込み。
判決は5対4で保守派のロバーツ最高裁長官がリベラル派3人とともに反対に回った。
リベラル派のソトマイヨール判事は反対意見で「最高裁の判断は驚くべきものだ」と批判した。テキサス州の法律は女性が憲法上の権利を行使することを禁止し、憲法に著しく違反していると主張した。
最高裁は法律の合憲性に基づいた決定ではないとして、異議申し立てを進めることが可能とした。
女性の権利団体などによると、人口妊娠中絶の85─95%が妊娠6週目以降に行われており、テキサス州では中絶手術のほとんどが禁止されることになる。多くのクリニックは閉鎖に追い込まれる可能性があるという。
最高裁が1973年に連邦レベルで中絶を合憲とした判断を示して以降、こうした厳しい禁止措置が実施されるのは初めてとなる。
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