英有名私立学校、中国から撤退 新規定「共産党の指導受ける」

2021/11/04 更新: 2021/11/04

英国の名門私立学校、ウェストミンスター・スクールは3日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大と中国当局の教育政策の変化で、中国での学校設立計画を終了すると発表した。

同校の管理責任者、マーク・バッテン(Mark Batten)氏は2日、保護者宛の書簡の中で明らかにした。書簡によると、ウェストミンスター・スクールは2017年以来、中国で新しいバイリンガル・スクール6校の設立を計画していた。3~18歳までの中国人学生を対象にする。香港の投資家が、中国国内の新しい学校に「ウェストミンスター・スクール」の名称を使うことを条件に、全額出資した。

6校のうち、四川省成都市での1校はすでに建設工事が終わった。他の5校の建設は28年までに終わる予定だった。

バッテン氏によると、同校は中国事業で得た収益を資金源に、英国の貧しい学生に助成しようと考えていた。同氏は、中国事業計画は「世界的なCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行と、最近の中国の教育政策の変化に大きく影響された」と示した。

中国当局は9月1日に発布した新規定で、「インターナショナルスクールを含む私立学校は中国の公立学校と同様に、「中国共産党の領導を受けなければならない」「社会主義に基づく事業運営を堅持する」ことを要求する。

私立学校の理事会や取締役会などの責任者は「中国国籍を持つ人でなければならない」「義務教育を行う私立学校は、海外の教材を使用してはならない」などと規定した。

(翻訳編集・張哲)

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