米クルーズ船、17人中共ウイルスに感染 オミクロン株の疑いも 全員ワクチン接種済み

2021/12/06 更新: 2021/12/06

米ルイジアナ州保健局は、南部ルイジアナ州ニューオーリンズに5日帰港したクルーズ船の乗客乗員17人が中共ウイルス(新型コロナウイルス)に感染していることが判明したと発表した。1人はオミクロン株の感染が疑われている。同局によると、クルーズ船の乗客乗員は全員ワクチン接種済みだ。

感染者が確認されたのはノルウェージャン・クルーズライン(NCL)のクルーズ船。先月28日にニューオーリンズを出港し、メキシコ、ホンジュラス、ペリーズに寄港していた。乗船していた3200人には下船前に検査が行われ、感染が確認された場合は自家用車での帰宅か、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインに基づく指定施設での隔離が求められる。

ルイジアナ州保健局は、CDCやNCLと連携し、感染ガイドラインを順守すると声明を発表。オミクロン株の感染が疑われる乗務員は現在もクルーズ船に留まっているとした。なお、検査で最初に感染が確認された10人は無症状だという。

クルーズ船ではこれまで中共ウイルスの集団感染が相次いで発生し、入港拒否や隔離措置等が取られた。CDCは感染拡大に伴い、2020年3月からクルーズ船運航の全面停止につながる最も厳しい水準を敷いていたが、今年6月にワクチン接種や乗船前検査などを条件に規制を緩和。クルーズ船運航会社はツアーを再開させていた。

米国をはじめ国際関係担当。