カナダ人と韓国人、最大の脅威は「中国」=世論調査

2022/01/16 更新: 2022/01/16

カナダ人と韓国人を対象に行われた最新の世論調査によると、両国の国民は中国を最大の脅威と見なしていることがわかった。

カナダのシンクタンク「マクドナルド・ローリエ研究所(MLI)」が発表した最新の調査では、カナダ人が最も悪い印象を抱く国は中国(47%)だ。その次はパキスタン(33%)とロシア(31%)。

また、69%のカナダ人は最も脅威と感じる国が中国だと回答した。

別の世論調査機関であるアンガスリード研究所(Angus Reid Institute)の調査でも、同様の結果が出ている。10日に発表された同所の調査によれば、「中国に好意的な印象を抱いている」カナダ人は、わずか16%だった。

カナダ人の7割以上は、カナダが何をしても中国の行動を変えることはできないと思っているという。

現在、カナダにとって、中国は米国に次ぐ第2位の貿易相手国となっている。最新の調査で、中国との貿易を縮小すべきと主張し、貿易や投資よりも「人権と法の支配」を重視すべきだと答えたカナダ人は77%だった。

アンガスリード研究所のShachi Kurl所長は、「北京によるカナダ産キャノーラ(菜種)油と肉の輸入停止や、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟事件後にカナダ人2人が中国当局に1000日以上拘束されたなどの一連の衝突が、カナダ人の中国に対する印象を悪くしている」と分析した。

また、「カナダ人の多くは、中国によるウイグル族などの少数民族に対する扱いを『ジェノサイド(民族大量殺害)』と見なしている」

「約30万人のカナダ人が暮らす香港の政治状況や言論の自由に関しても、カナダ人は大きな関心を寄せている」とした。

カナダ政府は来月開催される北京冬季五輪に対する外交ボイコットを表明している。同国のトロント・サン紙によると、政府のこの方針はカナダ人の半数が支持している。

韓国政府系シンクタンク、統一研究院が29日に公表した世論調査結果でも、71.8%の参加者は「韓国の国家安全保障における最大の脅威国」が中国と回答した。

同院は、「中国の威圧的な態度や香港の民主化運動に対する弾圧、台湾への高圧的な行動を目の当たりにし、人々は脅威を覚えている」とした。

(翻訳編集・李凌)
 

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