2022年の米中間選挙まで2週間を切った現在、ベッティング(賭け)会社は共和党が両院の主導権を握るものと予想している。
英国のベッティング会社スマーケッツは、上院は民主党が36.23%であるのに対して、共和党が63.69%で主導権を握ると判定。一方、下院は民主党の10.87%に対して、共和党が89.29%で勝つと予想している。
現在、共和党が下院を奪還するためには5議席を取ればよく、上院は五分五分で、カマラ・ハリス副大統領が民主党のタイブレーカーを務めている。歴史的に中間選挙では与党が議席を減らす傾向があると言われている。
賭け金から配当を決めるオッズメーカーのプレディクティットは、上院は民主党が34セントであるのに対して、共和党が67セントで主導権を握ると予想している。勝者には1株につき1ドルが還元される。
次期下院議長については、現在の下院議長ナンシー・ペロシ(カリフォルニア州選出)が8セントであるのに対し、下院少数党首のケビン・マッカーシー(カリフォルニア州選出)が84セントで勝算があると割り出した。
民主党のジョン・フェッターマン副知事と共和党のメフメト・オズ医師によるペンシルベニア州の上院議員選挙について、26日のプレディクティットによれば、オズ氏が68セントで議席を獲得し、一方フェッターマンは38セントにとどまっていた。これは、フェターマン氏とオズ氏との間で行われた討論会の数時間後のことだ。リベラル派メディアでさえ、今年初めに脳卒中で倒れたフェターマン氏の認知能力と健康状態を心配していた。
別の賭けサイトであるエレクションベッティングオッズでは、共和党が上院を奪還する確率は64%、下院を奪還する確率は88.4%となっている。民主党が下院を維持する確率は11%、上院を維持する確率は35%に過ぎないとしている。
数か月前からアナリストは、バイデン大統領の支持率が低迷し、ガソリン価格、インフレ、米国経済の状況、暴力犯罪の増加などが懸念される中、共和党が少なくとも下院を奪還する可能性が高いと述べてきた。しかし、夏が終わる頃、一部のメディアは、「インフレ抑制法」が成立し、バイデン氏が新型コロナから回復後に長期休暇を取った辺りから、民主党が伸びていると発表した。
しかし、ポリティコ、NBC、ピューリサーチセンターなどが実施した最近の世論調査によると、米国人は圧倒的にインフレを心配しているということだ。先週実施されたピューの世論調査では、73%が物価の上昇を「非常に」懸念し、22%が「やや」懸念していることがわかった。ガソリン価格の上昇については、合わせて93%が「非常に」または「やや」懸念していることが、この世論調査で明らかになっている。
(翻訳・大室誠)
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