[ロンドン 25日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は25日、ウクライナに派兵されたロシア兵の母17人と面会し、政府指導部は息子が戦死した母親の痛みを理解していると伝えた。
ロシアでは26日が母の日に当たり、プーチン氏はこれに先立ちモスクワ郊外ノボオガリョボの大統領公邸で母親らと面会。事前に録画された映像によると、お茶やケーキなどが並べられたテーブルを囲みプーチン氏が母親らと並んで着席し、兵士の母親の不安や心配、息子が戦死した母親の痛みを理解していると発言。「私個人を含む政府指導者が痛みを分かち合っていることを分かってほしい」と語った。
映像には母親らがプーチン氏の発言に耳を傾けている様子が映されているが、母親らがプーチン氏に何を述べたかは不明。
プーチン氏はこのほか、インターネット上には「あらゆる種類のフェイク、欺瞞(ぎまん)、嘘がある。何も信用できない」と語り、母親らにロシア軍の問題に関するインターネット上の情報を信用しないよう促した。
ロシアのショイグ国防相は9月21日、ロシア兵の戦死者は5937人と発表したが、その後の発表はない。ショイグ氏が示した戦死者数は大部分の国際的な推定を大幅に下回っており、米国は11月9日、ロシア軍とウクライナ軍の死傷者数はそれぞれ10万人を超えているとの推計を明らかにしている。ウクライナは死傷者数を公表していない。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。