デザイン企業の代表取締役を務める内山淑登さんと飲食店経営者の内山春華さん夫婦が9日、兵庫県立芸術文化センターで神韻公演を鑑賞した。ご主人を誘って念願の神韻公演に訪れたという春華さんは、「綺麗なものが観れるくらいに思って来たんですけど、見方も変わりました。一つ一つの演目に思いがあった」と息を弾ませた。
「神様や自然に対するものなど、昔から伝わってるものが幸せなんだよ、といったメッセージが伝わってきた」と語る春華さん。演目ごとに異なる歴史や地域文化が取り上げられ、多様な衣裳や踊りで演出される舞台表現から、様々な「思い」を感じたという。「今の中国に対する『それはおかしいんじゃないか』という思いも込められていた。一つ一つのメッセージが強く、すごく良かったです」
春華さんに誘われて公演に訪れたというご主人の淑登さんは、神韻のストレートな表現に驚いたという。「ニューヨーク拠点の神韻が、中国では公演できないことは知っていた。今の中国を見ていて、あんなに歴史があって文化を育んでいるのになんかもったいない。大変な面や圧力もあると思うんですけど、芸術としてここまで堂々とストレートにあれだけのことをやっているのを見て、正直すごいと思った」
仕事先のアメリカから帰って来たばかりだという淑登さんは、日本人にもっと神韻を見て欲しいと思ったという。「アメリカ人もアートを通して文化を発信してたりするし、それも芸術の一つのあり方だと思う。そういうものに日本人はもっと触れた方が良いと思う。僕は神韻を知らなかったので教えてくれた妻に感謝です」
「中国五千年の歴史の中で政治は変わって来たけれども、人の美徳はずっと紡がれて行って、やっぱり神と人の関係性とか、神からのインスピレーションとか、そういうものが中国なんだなと思った」と淑登さんは語った。
春華さんも「でも日本もアジアだなと思って、似てるなと思った。」と続いた。「アジアはあらゆるところに神様がいる。そういうものに由来した文化と舞踊というのも、むちゃくちゃ良かった。ほんっとうに良かった!」
春華さんは神韻の鑑賞を通して「何か頑張らなければ」という気持ちになれたという。「やっぱり心洗われるっていうか、綺麗なものや意志を見せてもらって、リセットさせてもらえる感じがすごいあります」
淑登さんも、神韻を鑑賞したことで良い刺激を受けたという。「仕事にしても何にしても妥協はたくさんあるが、やっぱり自分の信念だったり、自分の思いを一番に突き進めるのがいい。芸術を通して歴史あるものを紹介したり、自分たちがこういう環境にあるということを伝えているのを見て、頭が下がる思いだ。自分のデザインの仕事でも、何かそういうものを作品の中に込めたりしないとダメだなと思いました」
失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団は、今月30日まで日本巡回公演を行う。11日にロームシアター京都、13日から15日に鎌倉芸術館、17日から19日まで川口総合文化センターで公演し、その後は宇都宮、東京、名古屋をめぐる。ツアー日程やチケット購入は公式サイトで確認できる。
大紀元は神韻芸術団の後援メディアとして、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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